点字で認知症予防

 

 

今回初登場となります、認知症Cafest Online編集スタッフのマツです。 既に当サイトには認知症に関する様々な記事がUPされていますが、なるべく私独自の視点から記事をお届けしたいと考えております。 どうぞよろしくお願いします。

 

実は私は全盲のため、点字を使用しています。 そこで初投稿となる本記事では、点字と認知症予防についてお届けします。

 

点字とは

点字を簡単に説明すると、以下のような特徴があります。

  • 1文字は縦3つ×横3つの計6個の凸点の組み合わせで表される
  • 上記6つの凸点を指の腹で触り、点の並び方を認識する
  • 点字は漢字のない表音文字であり、カタカナ・ひらがなの区別はない
  • 点字を書く際には紙を裏返し、専用の金属ピンを裏面に押し当てて凹点を作る。そのため、書く場合と読む場合で読み書きの方向や字の形が左右反転する

 

点字と認知症予防

① 指先への刺激

点字を読むときには、紙の上に浮き出た凸点に指の腹で触れ、その点の並び方を文字として認識・読み取ります。 このため、特に指先の圧点から脳の触覚野・視覚野への情報伝達が盛んになり、脳の活性化が期待できます。

 

② 左右の反転

点字は、読むときには活字と同じく左から読みますが、書くときには紙を裏返して裏から書くため、右から書きます。 また、点の並び方も左右が逆になります。 点字の読み書きには、このような左右の反転を瞬時に行う必要があり、やはり脳の活性化が期待できます。

 

以下は点字の50音のあいうえを、読む側(表)から表現したものです。

そして以下は、同じ文字を書く側(裏)から表現したものです。

 

社会参加と脳への報酬

様々な点字書籍の作成は、全国各地の点訳ボランティア皆さんの活動によって支えられています。 本記事で紹介したような点字を手書きする点訳の他、パソコンと点字専用のプリンターを利用した点訳など、ボランティアの活動内容も多岐にわかります。 このようなボランティア活動に参加することで、社会とのつながりを保つことができるとともに、「誰かの役に立つ」という行為自体が脳への報酬となり、やはり脳の活性化が期待できます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。 認知症予防として脳の活性化と社会参加を行いつつ、誰かの役に立てる点訳活動。 皆さんもこの機会にぜひ始めてみてください。

 

 

 

認知症に備える保険とエーザイの想い―hhcソリューション本部 日比野部長インタビュー(後編)―

 

認知症に備える保険「認知症のささえ」をセント・プラス少額短式会社と共同開発した、エーザイ株式会社のhhcソリューション本部の日比野泰章部長へのインタビュー記事の後編です。

前編はこちらをクリックしてください。

 

エーザイのホームページでは、
わたしたちのめざすヒューマン・ヘルスケア(hhc)という見出しで、

 

エーザイの社名に“製薬”という言葉はありません。

 

というインパクトのある言葉から書き出される文章が掲載されています。
それは前編でご紹介した(医薬品の提供だけではなく)様々なソリューションを提供していくという日比野部長のお言葉につながってきます。

 

名前にhhcを冠した部門の企画推進部長を務められている日比野部長に改めて、hhcソリューション本部についてお聞きしました。

hhcソリューション本部―7つのアセット―

Q1 hhcソリューション本部の取り組みについて教えてください

「認知症にかかわる生活者の皆様のHealth Care True Needsや自治体が抱える課題を表出し、エーザイのみができるパッケージでのソリューションを創出・提供することで、認知症と共生する社会の基盤構築の一翼を担うことを目的に活動しております。現在は、現場第一線のニーズから表出した課題に対し、7つのソリューションを通じて、課題解決に対する様々な提案を行っております。」

注:7つのソリューションは以下の通りです。プレスリリースのページあるいは関連ページへのリンクを貼っています。

  1. 服薬支援機器「eお薬さん」
  2. クラウド型多職種連携サービス「ひかりワンチームSP」
  3. 嗅覚識別テスト「UPSIT series」
  4. お出かけ支援ツール「Me-MAMORIO」
  5. 小中高校生を対象とした、認知症を知り自分にできることを考えるための教材
  6. 簡易認知機能確認ツール「あたまの健康チェック」
  7. セント・プラス社と共同開発した認知症に備える保険「認知症のささえ」
    (今回の記事で取り上げている保険です。)

 

Q2 これらはどのように紹介しているのでしょうか?

「全国の自治体や医療・介護従事者などの方々へ訪問した際に、それぞれが有する課題に対するソリューションの一つとして提案させていただいております。また、関連する学会での展示や自治体などが運営する市民公開講座などにおいても、紹介させていただいております。」

 

「『認知症のささえ』については、私たちエーザイは保険業法に定める特定保険募集人や保険仲立人の登録をしていないので、『認知症のささえ』の推奨や説明を伴う販促活動やプロモーション活動は一切できません。従って、私たちエーザイは、『認知症のささえ』のパンフレットを自治体や医療機関に配布する活動のみを行い、保険の内容に関する説明や問合せ等については、セント・プラス少額短期保険株式会社に対応して頂くようにしております。」

 

Q3 hhcソリューション本部はどのくらいの規模の組織なのでしょうか?

「メンバーは約20名の組織です。構成としては、ソリューションの企画を担当する部員が約半数、全国の自治体や関係する施設などに訪問し、ソリューションの提案を担当する部員が約半数を占めています。」

経済的負担に関するソリューション

Q4 認知症に備える保険は経済的負担に関するソリューションになると思います。経済的負担に関するソリューションとして、それ以外にも考えておられますか?

私たちは、自治体や住民の方のクリニカルクエスチョン(真のニーズ)を表出させて、それに対してソリューションを創出して提供していきたいと考えています。従って、経済的負担に関するソリューションについても、今後、様々なクリニカルクエスチョンの充足を意図し、検討していきたいと考えております。」

「現場にクリニカルクエスチョンがあるならば、保険分野だけにこだわらず、ソリューションを考えていきたいと思っています。」

(エーザイ株式会社のhhcソリューション本部 ソリューション企画推進部の日比野泰章部長)

認知症と共生するまちづくり

Q5 先日、エーザイと福島県郡山市の間で認知症の人が安心して暮らせるまちづくりの推進に向けた連携協定が結ばれたとのニュースを目にしました。「認知症と共生するまちづくり」がキーコンセプトになっていると感じます。

注:郡山市のホームページでの関連ページはこちらです。

「10月末時点で144の自治体などの団体と認知症に関する連携協定を結んでおり、認知症の啓発活動などを一緒に行うなどしています。」

 

Q6 連携協定の背景について教えていただけますか?

「我々製薬会社は、元々、医師会などとの共催で、疾病やその疾病に関連する薬剤についての研究会やセミナーを開催しておりました。医療関係者向けのセミナーです。その研究会の一つとして、認知症のセミナーも開催していました。実績の蓄積を踏まえ、より具体的な取り組みを目指して2008年より、認知症については、医療従事者だけではなく、認知症と共生する「まちづくり」を支援する活動を全国で本格的に開始しました。その上で重要となる、一般市民の方にも勉強をしていただく場を持ちたいと考えるようになりました。そこで、市民公開講座を検討しました。」

さいごに―hhc理念―

Q7 今日はお話をありがとうございました。最後に改めてエーザイの考えや想いについてまとめていただけますでしょうか?

「私たちの活動の根底にあるのはヒューマン・ヘルスケア(hhc)の理念です。ヒューマン・ヘルスケアの理念は定款に企業理念として掲げられております。」

「エーザイは就業時間の1%を共同化体験に充てることとしています。共同化体験とは、現場の第一線で認知症の方などと時間を共に過ごし、想いを共有する活動です。私たちの部署では、近隣のグループホームに行き、終日、入居者の方と時間を過ごしたり、また、障がい者の就労支援の現場に参加させていただき、障がい者の方と時間を過ごしたりしています。言葉で聞くなり、見るだけでは真のニーズは分からないと思います。共に時間を過ごすことで本当のニーズや考えが分かってくると思っています。」

注:エーザイのhhc活動の詳細はこちらのページをご覧ください。

 

エーザイはいわゆる製薬会社ですが、ただ単に薬を研究開発して、製造して、販売するだけの会社にはなりたくありません。その考えの表れが私たちのhhc理念です。決してhhc理念はCSRという考えではなく、共同化体験により表出した真のニーズを充足する活動を行えば、必然的に売上や実績にも貢献できると考えています。」

 

編集スタッフより

認知症に関する問題解決のアプローチがありとあらゆる領域に広がっていることをひしひしと感じることができるインタビューでした。認知症に関して取り組まれている事業者におかれましては、事業の前提やこれまでの当たり前を覆して取り組んでいくことが求められていると言えるかもしれません。そして、ソリューションへのあくなき探求に皆で参画して、認知症になっても安心して暮らせる社会への道を切り開いていきましょう。

 

 

認知症に備える保険 「認知症のささえ」についての
詳しい内容・お問い合わせは専用サイトへ

「認知症のささえ」サイト

 

たまねぎと認知症

 

こんにちは。
認知症Cafést編集員のクロです。

 

たまねぎで認知機能や高血圧が改善!? 「ケルセチン」を効率よく摂取するには
(レタスクラブのホームページより)

今回ピックアップしたのは日常生活の中で身近な野菜でもある「たまねぎ」についての記事です。
実はたまねぎに含まれている「ケルセチン」という成分に様々な健康効果の可能性があるそうです。

 

たまねぎは昔から滋養強壮効果のあるスタミナ食材として親しまれていたようです。
本日のキーワードにもなる「ケルセチン」はたまねぎ以外にもりんごや緑茶などにも含まれており、血圧上昇を抑制したり、コレステロール値を下げるなど、生活習慣病の予防にもつながる効果があると言われているそうです。
また、最近の研究では認知症予防にも期待できると言われているそうです。

 

「ケルセチン」は加熱調理をしても成分がほとんど壊れないことが特徴としてあるようですので、様々なメニューにも取り入れることが出来そうですね。
たまねぎは1年を通して購入できる野菜でもあるため、身近な野菜から認知症や生活習慣病の予防をはじめてみるのも良いのではないでしょうか。

 

 

☆☆イベント情報☆☆ てんのうだいおれんじカフェ(我孫子)

 

 

こんにちは、認知症Cafest Online編集スタッフのSです。

 

ここでは地域での認知症関連のイベント情報をご案内します。

 

今回は『てんのうだい おれんじカフェ』のご案内です。

 

 

 

てんのうだい おれんじカフェ

 

開催日
11月28日(水) 17時~20時
場所
セントケア我孫子デイサービス
千葉県我孫子市天王台4-5-1 シャトー天王台1F
内容
『「ロコモティブシンドロームを予防しよう!」体感を鍛える体操!いつまでも健康で笑顔のある生活をするために
講師
匠グループ・鍼灸あんまマッサージ師 
轟 幸治 氏
料金
500円(軽食、飲み物付き)
持ち物
上履き

 

どなたでもお気軽にお立ち寄りください!

 

問い合わせ先:田中(たなか)090-3427-7466

 

 

おれんじカフェでは、『みんなで地域を支え合える住みよいまち作り』をコンセプトに
毎月第4水曜日に開催しています。

※12月は19日(第3水曜日)に開催します。

 

是非一度、足を運んでいただければ幸いです。

 

 

認知症関連の賠償費用の相場―リボン少額短期保険のアンケート調査結果から―

 

こんにちは。認知症Cafést Online編集スタッフのSです。

保険会社が認知症関連の保険商品を相次ぎ投入

10月は認知症と保険というテーマで特集記事を書きました。
一昨日の2018年11月21日付の朝日新聞digitalの記事「認知症保険、保険各社投入相次ぐ、長寿命化が背景」からは、保険会社が認知症関連の保険商品を相次いで投入する動きは引き続き活発であることが分かります。

認知症関連の賠償費用の相場

私たちの特集記事の一つ
認知症と保険① 認知症をキーワードとする保険が続々登場」を読んで、有り難いことに情報提供をしてくださった方がいます。この記事でも取り上げたリボン少額短期保険のPRの方からです。
認知症のご家族に対するアンケート調査の結果についてご案内いただきました。
調査は2018年10月にインターネット調査により行われました。調査対象は全国の30 歳~79 歳の男女個人で、同居家族が直近1 年間に「認知症」の治療をうけたと回答しており、かつ認知症保険に未加入のモニターです。317名の回答を分析しました。

注:調査についての詳細はこちらのプレスリリースのページをクリックしてご確認ください。

 

私は、プレスリリースの見出しの中の「認知症関連の賠償費用を問う設問では、正答率が2.5%など相場との認識のギャップも浮き彫りに。」―この箇所に関心を持ちました。いったいどのくらい賠償費用がかかるものなのでしょう。

 

リボン少額短期保険会社は認知症に関連した損害保険の分野で少額短期保険を取り扱っているユニークな会社と思います。この会社が持っている相場自体の情報が、世の人にあまり知られていない価値ある情報ではないかと私には思われました。

結果は以下の通りです。

実相場 正答率
①お店でトラブルになって店舗の備品を壊してしまった。 8万円前後 2.5%
②駐車している車をたたいて、傷をつけてしまった。 20万円前後 25.6%
③隣の植え込みを勝手に切ってしまった。 40万円前後 6.3%
④施設で隣の利用者を押し倒して骨折させてしまった。 150万円前後 2.8%
⑤水を出しっぱなしにして下の階に漏水してしまった。 200万円前後 14.8%

注:プレスリリース内、「Q12認知症患者による損害賠償費用の正答率」のグラフをもとに、編集者が図表を作成しました。

 

実際の図表ではさらに実相場より低い費用を回答した人の割合についても記されていて、こちらに書き写しますと、
①の質問は64.4%、②41.6%、③93.7%、④75.7%、⑤69.7%となっています。概ね実相場より低く認識していることが示唆される結果です。
そもそもいくらかかるかイメージできないのが実態ではないかと思われます。

 

情報提供ありがとうございました。
認知症Caféstは、一般の消費者の方々に役に立つ、認知症や予防などに関する情報発信や問題解決のためのネットワークの場でもありたいと思っております。これからも連絡をお待ちしております。

 

認知症に備える保険とエーザイの想い―hhcソリューション本部 日比野部長インタビュー(前編)―

 

先月の特集では認知症に備える少額短期保険「認知症のささえ」を本年2月より販売開始したセント・プラス少額短期保険会社の坂本英一郎社長にインタビューを行いました。
坂本社長からは「認知症のささえ」を共同開発したエーザイ株式会社のhhcソリューション本部の日比野泰章部長をご紹介いただきました。

注:hhc(ヒューマン・ヘルスケア)はエーザイ株式会社のホームページでは企業理念を一言に集約したものとして紹介されています。
詳しくはこちらをクリックしてください。

 

今回は日比野部長にエーザイ側の想いを語っていただきました。
2回にわたり紹介致します。
坂本社長へのインタビュー記事はこちらです。

認知症に備える少額短期保険について―セント・プラス少額短期保険 坂本社長インタビュー(前編)―

認知症に備える少額短期保険について―セント・プラス少額短期保険 坂本社長インタビュー(後編)―

 

開発の経緯について

Q1 前回、セント・プラスの坂本社長から商品開発の経緯について教えていただきました。エーザイ側の考えについて教えていただけますか?

「エーザイは1999年に自社創製の認知症治療薬を上市(注:新薬を市場に出し、販売開始する)しました。それ以来、認知症をエーザイにとってのフランチャイズ領域(注:研究開発、営業の重点領域)の一つとしてきました。しかし、医薬品の提供だけでは、認知症に関わる未だ満たされていない真のニーズを満たすことはできないと、認知症領域において約20年にわたる啓発活動を通じて、我々は学びました。そこで、認知症の人が安心して生活をしていくことができる環境やインフラを整えていく必要があると考え、2016年4月より様々なソリューションを提する事業に取り組んでいます。

 

「そんな中で、愛知県大府市で、踏切内にご高齢で認知症の男性が入ってしまい、事故が起こってしまったということがありました。その事故では、高齢の奥様と遠方に住む息子様に損害賠償が求められました。保険について、弊社は素人ですが、認知症に特化した保険が必要ではないかと社内にて検討するようになりました。ただし、弊社は保険会社ではありませんので、やはり単独で商品を開発することは難しいということになりました。そのときに、セント・プラスさんが少額短期保険で認知症保険を検討しているという話を聞き、お互いの方向性が合致したということで商品開発に至りました。」

少額短期保険との連携について

Q2 少額短期保険会社との提携に関するお考えについてもお聞かせいただけませんか?

「あくまで認知症に備えるという保険ですので、あまり保険料をかけることができないのではないかと考えました。少額短期保険であれば月々の支払いを抑えられると思います。そこが魅力的だと思いました。」

 

「大手の生命保険会社の商品に特約として認知症保険をつけるという方法も確かにありました。加入者数だけを目的にするならば、そちらの方が良かったかもしれません。しかし、どんな方にも認知症に備えていただきたいとの想いから、少額短期保険会社と共同開発という立ち位置で連携することと致しました。

(エーザイ株式会社のhhcソリューション本部の日比野泰章部長)

『認知症のソナエ』について

Q3 セント・プラスと共同で発信した、認知症に関する情報をとりまとめた『認知症のソナエ』は、どのような経緯で作成されたのですか?

「認知症とはどういうものか?、認知症になったらどうするか?など、そういったテーマに関して製薬会社が作成するような資材(注:病気のことについて広く理解を広めるための資料)でなく、認知症になる前に何をしなければならないかという切り口で資材を作成しました。

 

「製薬会社はもともと、業界では指導箋と呼んでいる疾患啓発などの資材を医療機関に届けています。例えば、「糖尿病とは何か?」「インフルエンザとは?」などの資材を作成して、患者様を中心に情報提供しています。これら疾患啓発と同様に、認知症になる前の備えという意味では権利の問題や財産の問題も関係してきます。財産やお金に対する備えの重要性についてもお伝えすることができると思いました。

注:『認知症のソナエ』はこちらをクリックしてください。

認知症の人と家族の会との連携について

Q4 プレスリリースでは、「認知症の人と家族の会」が運営する電話相談の紹介が付帯サービスとされています。

「家族の会からは、電話相談サービスの連絡先の一覧表を提供頂きました。家族の会の電話相談自体は元々無料なのですが、家族の会は各都道府県に支部があります。例えば、大阪の人が東京にかけたり、青森の人が東京にかけたりというのではなく、自分の都道府県の支部へ電話をできます。」

 

「認知症のことについてお医者様や介護関係者の方に相談することもあると思います。しかし、それ以前に、苦労してきた方の実体験の話を聞きたいとか、手軽に同じ立場の人に話を聞きたいというニーズがあるのではないかと思いましたので、家族の会に打診したところ、快諾を頂き、一覧表を提供頂きました。」

 

Q5 同じ立場の方に相談でき話を聞いてもらうのは心強いですね。

「以前、私は認知症治療薬のプロダクトマネージャーをしていました。業務を通してどういったニーズがあるかを感じてきました。一方、私の父親が認知症でして、私自身、認知症の人と家族の会の正会員になっています。公私ともに認知症が身近にある疾患です。」

 

「父親のことで困ったことがありました。仕事からの情報である程度の対応の仕方は分かっていましたし、認知症をご専門としているお医者様に話を聞くこともできます。それでも、父の自動車運転免許を返還するというときには、家族の会の方に相談して、説得の仕方などを教えてもらって、ようやく返還することができました。生の声やアドバイスの価値は大きいです。そのような情報が必要と感じています。」

 

編集者の私も、学生のころ、認知症の人と家族の会にボランティアとして関わっておりました。家族の会の話について共感的に聞くことができました。
次週、後編をお届けします。

関連ページ

セント・プラス社と共同開発した認知症に備える保険「認知症のささえ」を販売開始

(エーザイ株式会社のホームページより。2018年2月26日付プレスリリース。)

 

認知症に備える保険 「認知症のささえ」についての
詳しい内容・お問い合わせは専用サイトへ

「認知症のささえ」サイト  

 

睡眠は量より質

 

こんにちは、認知症Cafést Online編集スタッフのUです。

 

人間は加齢とともに睡眠時間が短くなる傾向にあります。
睡眠を促進するのは松果体ホルモンであるメラトニンです。このメラトニンの分泌が年齢の増加とともに減少するのです。アルツハイマー型認知症では、さらにメラトニンが減少してしまうので、睡眠が短くなってしまい、それでアミロイドβを排出できないという悪循環が生まれます。

 

ただ、睡眠不足と認知症の関連性が示される一方で、「寝過ぎ」もまたアルツハイマー病などの認知症のリスクを高めることを示す研究があります。

 

重要になってくるのは睡眠の「量」ではなく「質」をいかにして上げるかということです。
日中活動量、寝具、睡眠時無呼吸症候群など様々な要因が考えられると思います。

 

巷にも安眠グッズが溢れておりますが、ミーハーな私がひとつ気になるものがありました。
安眠用イヤープラグ」です。

 

ビーチに打ち寄せる波の音、風にそよぐ木の葉の音、キャンプファイヤーやコオロギの鳴き声など、厳選された10種類のヒーリングサウンドが安眠をもたらします。効果的なノイズマスキングにより、リラックス体験をお届け。

(ホームページより)

 

なんか良さそうな気がする・・・
自分には少々高価に感じますが、睡眠の質を高めるための投資をするか熟考中です。

 

 

☆☆イベント情報☆☆ オレンジカフェ(春日部)

 

 

こんにちは、認知症Cafest Online編集スタッフのSです。

 

ここでは地域での認知症関連のイベント情報をご案内します。

 

今回は『ご近所サロン オレンジカフェ』のご案内です。

 

 

ご近所サロン オレンジカフェ

 

開催日
11月22日(木) 14時~15時30分
場所
あすなろホーム庄和
埼玉県春日部市西金野井169-5
料金
無料(飲み物付き)

 

 

どなたでもお気軽にお立ち寄りください!

問い合わせ先:あすなろホーム庄和(TEL:048-718-3270)

 

 

ご近所サロンオレンジカフェでは、「地域の場作り・地域連携」をコンセプトに介護サービスの紹介や歓談、介護相談を行っております。

 

是非一度、足を運んでいただければ幸いです。

 

 

ボジョレー・ヌーヴォー解禁~赤ワインと認知症~

 

こんにちは、Cafést編集スタッフのMです。
11月15日はボジョレー・ヌーヴォ―解禁日でしたね。
平成最後となる今年、平成30年はかなり期待のできるヴィンテージのようです。
〈参考〉こちらのページをご覧ください。

 

赤ワインに含まれるポリフェノールの持つ抗酸化作用が認知症予防に有効というような情報は以前からあります。
ボジョレー解禁ということもあり、「赤ワイン 認知症」でググってみました。

 

すると、先ず出てきたのは「赤ワインの認知症リスクへの影響、男女で逆!?」というものでした。

 

間もなく超高齢化時代を迎える私たちは、「認知症」を自分事として捉えなくてはいけなくなります。
「○○が認知症に効く」
「認知症予防には●●!」など、今後も様々な情報を目にすることがあるかと思います。

 

情報に踊らされずに、正しく見極め、実践していくことが大切ですね。
まあ、赤ワイン、今年のボジョレーも適量を楽しむことにしましょう!

 

☆イベント出展情報☆ 第13回千葉県福祉機器展 2018

 

こんにちは、認知症Cafest Online編集スタッフのSです。
本日は、第13回千葉県福祉機器展 2018への出展のご案内です。

 

 

 

セントケア・ホールディング株式会社は2018年11月16日~17日の間、第13回千葉県福祉機器展 2018に出展いたします。
出展ブースでは、健康な方向けの簡易認知機能検査あたまの健康チェック®をご紹介します。

 

この機会に、ぜひ皆様のご来場をお待ちしております。

 

第13回 千葉県福祉機器展 2018

主催:千葉県福祉ふれあいプラザ

 

日程:2018年11月16日(金)12時~17時
   2018年11月17日(土)10時~16時

 

会場:けやきプラザ(我孫子駅南口徒歩1分)

 

 

お問い合わせ・・・千葉県福祉ふれあいプラザ 介護実習センター
         TEL:04-7165-2886

 

詳細は下の図をクリックしてください。

(図はリンク先であるちらしのPDFから部分をコピーし、作成しました。)

 

 

 

深煎りコーヒーで認知症予防?

 

 

こんにちは、本日は認知症Cafest Online編集スタッフのKがお届けします!

 

先日、テレビで『深煎りコーヒーが認知症予防に繋がる』とのニュースを見ました。
カナダ・トロントの研究チームが深煎りコーヒーがアルツハイマー病やパーキンソン病の予防に効果が期待できるとの発表をしたそうです。

 

以前のCafestでの記事でもコーヒーが認知症予防に繋がるとの記事を書いていますので、そちらの記事もどうぞ!

 

 

コーヒーを焙煎していく過程で生成される苦み成分が病の原因となるタンパク質の生成を抑制するとの事で、焙煎すればするほど予防効果が高まると発表しています。

この研究は初歩的な段階であって、あくまで予防効果が期待できるレベルで完全な治療法ではないとしています。

 

同じコーヒーと認知症予防関係の取り組みとして、去年、インディアナ大学の研究でカフェインを含む24種類の化合物が認知症から守るために脳の酵素を増強する可能性があるとの発表を行っており、認知症予防と食(飲み物)に関しての研究も世界各国で行われています。

IU study finds caffeine boosts enzyme that could protect against dementia: New analysis reveals 24 compounds that can help reduce impact of harmful proteins in the brain March 7, 2017

 

こういった研究が更に進められ、認知症予防に繋がる成果が出ることを期待したいです。

 

今後も『認知症と食』に注視していきたいと思います。

 

 

☆☆イベント情報☆☆

 

 

こんにちは、認知症Cafest Onlineイベント情報担当スタッフのSです。

 

ここでは地域での認知症関連のイベント情報をご案内します。

今回は『やさか町 オレンジカフェ』のご案内です。

 

 

やさか町 オレンジカフェ

開催日:11月16日(金) 13時~15時

場所:セントケア八坂東 小規模多機能 

静岡県静岡市清水区八坂東二丁目7-1

料金:無料(飲み物付き)

どなたでもお気軽にお立ち寄りください!

問い合わせ先:セントケア八坂東 小規模多機能(TEL: 054-371-5960)

 

 

是非一度、足を運んでいただければ幸いです。

 

 

 

英国における「認知症にやさしい水泳プロジェクト」

 

こんにちは。
日々ダイエットのためにフィットネスプールに通うCafést Online編集スタッフのHです。

 

体脂肪を燃やすダイエット目的だけでなく、脳機能の活性化にとっても「有酸素運動」が良いなんて話を良く聞きますよね。
ネットをいろいろ調べていると、英国で「Dementia Friendly Swimming Project(認知症にやさしい水泳プロジェクト)」というものがあることを知りましたので、ご紹介したいと思います。

 

Swimming org(スイミング協会)が活動の一環として、Dementia Friendly Swimming Projectを立ち上げているのですが、このプロジェクトが面白いのは「認知症の予防とか治療の目的」というところから発足したのではなく、プールを運営する組織(主に企業)にとって集客につなげようという商業的理由からプロジェクトがスタートしたところです。

 

プロジェクト概要を見ると、一文目から「このプロジェクトは、プールを人々に魅力的にすることを目的にしています」とうたっています。
そして、プール運営会社に対して、「プログラム」「施設適合性の評価」「スタッフ、パートナーシップとマーケティングの開発」「募集を促進するための資料」等を提供しているようです。

 

実際にこのプロジェクトがプール運営会社からコンサルティングフィー的な報酬をもらっているのかは詳細までは分かりませんが、こういう手法がもしかしたら将来日本においてビジネスとして展開されていく可能性もあるかもしれませんね。

 

認知症関連の先進的なプロジェクトはなぜか英国に多いのですが、「Dementia Friendly Swimming Project」についても引き続き詳細について調べていくと同時に、英国での他の認知症分野での動きについてもWatchを続けたいと思います。

 

 

 

 

 

認知症とプラズマローゲン

 

こんにちは。
認知症Cafést編集スタッフのクロです。

 

本日は認知症とプラズマローゲンについてご紹介します。
プラズマローゲンって何?と思われた方もいらっしゃるかと思います。

 

プラズマローゲンとは、人間や動物など命あるもの全ての体内に存在するリン脂質の一種だそうです。
抗酸化作用を持った大切な物質であり、私たち人間の神経細胞は様々な要因により酸化を受けて劣化するのですが、そんな時に神経細胞の身代わりになって守ってくれているそうです。

 

プラズマローゲンは30代でピークに到達し、その後加齢とともに減少していくそうです。近年の研究ではこのプラズマローゲンの減少がアルツハイマー型認知症などの高齢者の脳機能に影響があることが明らかになってきているようです。

 

減少していくのであれば、摂取していきたいものにはなりますが、効率よく摂取するためにはホタテ貝やホヤから抽出し加工されたサプリメントが最適だそうです。
サプリメントなので即効性はありませんが、薬ではないため副作用の心配が無いということがあるようですので、安心して継続して補給ができるものになりますね。

 

ご興味のある方は、下記のURLもご覧ください。

 

 

☆☆イベント情報☆☆

 

 

こんにちは、認知症Cafest Onlineイベント情報担当スタッフのSです。

 

ここでは地域での認知症関連のイベント情報をご案内します。

 

今回は『オレンジカフェふじみん』(埼玉県ふじみ野市)のご案内です。

 

 

 

おれんじカフェふじみん

 

開催日:11月14日(水) 14時~16時

 

場所:福祉の街 グループホーム鶴ケ岡 埼玉県ふじみ野市鶴ケ岡3-19-84

 

料金:100円(飲み物付き)

 

どなたでもお気軽にお立ち寄りください!
問い合わせ先:高齢者あんしん相談センターつるがまい(TEL:049-256-6061)

注:高齢者あんしん相談センターはふじみ野市での地域包括支援センターの名称です。

 

オレンジカフェふじみんは、認知症になっても住み慣れた地域で安心して過ごせるよう、認知症の方やその家族、地域住民などが集い、交流する場です。
コーヒーやお茶を楽しみながら、日々の悩みを相談したり、顔なじみの関係を築きながら、気軽に安心して過ごせる場所を一緒につくっています。

 

是非一度、足を運んでいただければ幸いです。

 

 

認知症とお金/介護とお金

 

こんにちは、Cafest編集者のSです。

 

10月は認知症と保険というテーマで特集記事を組みました。
良かったらご覧になってください。

認知症とお金

 

認知症に備えるためのお金の面での自助努力として保険の選択肢があると特集記事で紹介しました。認知症とお金をめぐっては10月25日付のNHK NEWS WEBでも「143兆円!認知症とお金」という題で取り上げられていまして、ホットなトピックであることが分かります。

 

記事ではさまざまな事例が取り上げられています。

 

預金はあるのに米びつにしまってある現金がすべての財産だと思い込み、手持ちのお金がなくなると介護サービスの利用をやめてしまった人、家賃の督促状が届いているのに理解ができず、滞納したまま家を追い出されてしまった人、さらには家族にキャッシュカードを渡したのを忘れて、盗まれたと勘違いした人。

 

老後のために蓄えておいた資産を認知症のため適切に使えないとは残念な話です。このようなリスクも知っておくことは大事なことだと思います。

介護とお金

特集記事を書くにあたり、公益財団法人生命保険文化センターが3年に1度実施している生命保険に関する全国実態調査(平成30年度)の結果を見てみました。特集記事の中からは外しましたが、紹介してみたいと思うデータがありました。介護にかかる費用の期待と現実がうかがい知れるデータです。ここでの期待は「このくらいお金がかかるのではないかという見込み」の意味です。

 

この調査では世帯主または配偶者が要介護状態となった場合に、公的介護保険の範囲外でどれだけの資金が必要と思うかを尋ねています。
備えの意識(期待)を問うていると思います。
公的介護保険の外で、初期費用として242万円、月々の費用は16.6万円必要だと考えています。

 

また、今回の調査対象者においては、17.3%が過去3年に家族や親族の介護経験がありました。介護経験がある方に費用の実際(現実)を尋ねています。
初期費用は調査項目になかったですが、一時費用は69万円、月々の費用は7.8万円となっています。

 

別の調査報告もあります。家計経済研究所が2016年に実施した「在宅介護のお金とくらしについての調査2016」では、在宅介護では月あたり平均5万円の費用がかかっているとの結果でした。平均5万円は要介護1の3万3千円から要介護5の7万5千円までの幅があるなかでの数字です。

注:この調査では実際に親もしくは義親1名を在宅で介護している40~69歳の男女243世帯からインターネット調査によって回答を得ています。介護にかかる費用は介護サービス利用時の1割~2割の自己負担分及び介護サービス以外でかかる費用(例えば、介護食、排せつ用品、医療や介護のための交通費、社会保険料など)の合計です。

 

これくらいかかるのではないかとの期待は漠然とした不安と言い換えられるかもしれません。期待や不安に比べれば、現実の額は少ないと読み取れる結果でありますが、月あたり5~7万は決して少ない額とは言えないのではないかと思います。また、有料老人ホームや高齢者住宅に入居するとなればこれらの住まいを探すのにかかる費用、入居や転居に伴う初期費用などがかかります。
備えの策について適宜、情報を更新して、発信していきたいと思います。

参考文献

田中慶子(2017)「在宅介護のお金とくらしについての調査2016」について, 季刊 家計経済研究第113号(2017.4)pp.5-19
(公益財団法人家計経済研究所のホームページ内より取得。トップ>『季刊 家計経済研究』>『季刊 家計経済研究』バックナンバー)

 

 

認知症に備える少額短期保険について―セント・プラス少額短期保険 坂本社長インタビュー(後編)―

 

認知症に備える少額短期保険「認知症のささえ」を本年2月より販売開始したセント・プラス少額短期保険株式会社の坂本英一郎社長へのインタビュー記事の後編です。

 

前編はこちらをクリックしてください。

エーザイとの商品開発

Q1 商品開発の経緯についてお聞かせください。「エーザイ株式会社と共同開発した」と打ち出されていますよね。
「昨今、認知症については、2025年に65歳以上の5人に1人がなると言われていて、社会問題になっています。認知症介護は通常の介護よりコストがかかると言われていますので、保険会社の使命として、認知症介護にかかる経済的負担を少しでも軽減できるものをご提供できないかという当社側の思いがありました。」

 

「そのようなときにエーザイさんの方からお声がけをいただきました。エーザイさんとしても認知症治療薬の開発に留まらず、認知症に関するソリューションもいろいろと検討されており、ソリューションの1つとして保険商品の開発に着目されておりました。治療費用を賄えるものを提供できないかということですね。」

 

「2016年12月にエーザイさんと業務提携契約して、商品開発に着手しました。商品開発に加えて、エーザイさんとは認知症に関する啓蒙のため情報発信をしていこうという話になりました。業務提携の第1弾として、認知症になる前にどう備えていかなければならないかをまとめた『認知症のソナエ』を作成しました。第2弾が今回の保険商品でした。今後も提携に基づく企画を検討しています。」

注:「認知症のソナエ」はこちらをクリックしてください。

認知症保険への関心の高まり

Q2 介護保険というと政府がやっている介護保険のイメージが強く、まだ民間の介護保険は認知されていないのではないですか?

「まさにそのとおりですね。自分はまだ認知症にならないとか、うちの親は大丈夫とかいう感覚で、まだ自分ごととして捉え切れていないというのが現状と思うんですよね。介護保険は40歳になったら保険料が取られますが、いくら取られているのかピンと来ないというくらいの認識ではないかと思います。」

 

「死亡保険や医療保険は、例えば入院したら収入がなくなるので所得の補償が必要になるなど、話をするとイメージが強く沸くと思います。それに比べると、あなたが要介護状態になったときに、誰が面倒を見てくれるのですか、また、お金はこれくらいかかりますがどう備えていきましょうかと問うても(自分ごとではないために)まだ「備えよう」という気持ちにはならないですね。40歳代、50歳代の人たちへの介護保険に関するニーズ喚起にはまだ時間が掛かると感じています。ニーズが見えていたら別ですが……。」

 

Q3 普及のためにはどのようなことが必要と思いますか?

「タイミングとしては今、いい風が吹いていると思います。10月の頭に認知症の保険を各社が次々と出しています。実は10月2日に当初のホームページにアクセスした方がものすごく増えました。10月2日に各社リリースを出していますので、その日に認知症の保険をいろいろ検索されたのだと思います。それで当社のサイトに流れ着いた人も増えたのだと思います。」

 

「他社が認知症に関する保険を出したことで、認知症を自分で備えるんだとか、認知症になったときに人に迷惑をかけないようにするんだとかいう意識が少し出てきているのではなかろうかと思います。自助努力で備えていかなければならないという感覚になって浸透してくると、次は保険で備えていこうよと一歩先に進むのではないかと思います。メディアに取り上げられるのは大きいですね。」

 

自分ごととして考えられるために

Q4 自分ごととして考えられるためにはどうすればよいでしょうか?
「数は少ないですが、40代の方で自分への備えとして認知症保険に入っている人が実はいます。おそらく身内に認知症になられている方がいて、ご自分も心配されて備えていこうということではないかと思います。」

 

若年性認知症も知られるようになりました。仕事をしていた方が若年性認知症と言われて仕事をやめざるをえない、あるいは、治療をしながら所得を減らして勤務をしていくなど考えられます。そのための費用として一時金を使っていただくことは考えられます。」

 

「また、認知症になると銀行口座から窓口でお金を下ろすことができません。契約行為も出来なくなります。当面の生活費・治療費として一時金を使っていただくことができると思います。80万円という金額では出来ることはそんなに多くはないかもしれませんが、当座の資金として手元にお金があるということは大きいと思います。」

 

Q5 手元に軍資金があれば、安心感がありますよね。
「要介護の状態から認知症になるということであれば備えが出来ているかもしれません。しかし、いきなり認知症になったときはすべてが後手にまわると考えられますから、一時金があればご家族は安心するのではないかと思います。」

 

「実は8月のお盆明けに資料請求が多かったです。推測ではありますが、帰省してたまに会った親に対して認知症の不安を感じる言動があって、備えていこうというアクションもあったのではないかと考えています。」

さいごに

Q6 今日はお話ありがとうございました。最後に話が広くなりますが、保険の仕事の面白さや喜びについて聞かせてください。
ここのところで一番嬉しかったのは、エーザイと新商品を開発して、自分で構想した商品が世に誕生したことですね。実は以前、勤務していた保険会社で、ある商品の見せ方を変えて、切り口を変えて、ターゲットを変えて、まったく同じ商品を全然違う商品に作り替えるということに取り組んだことはありました。しかし、一から商品をつくってというのは初めての経験です。そういう意味では嬉しいですね。少額短期保険業界でこういう商品性のものはいまだになく、業界初の商品ということになりますので……。」

 

 

認知症に備える保険に関する多くの事例を教えていただきました。どのような経済面での不安に対して人々は備えていこうとしているかが見えてきたのではないかと思います。保険で対応していくという選択肢が心に留まれば幸いです。

 

セント・プラスが開発した認知症に備える保険についての
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