遺伝子分析から認知症予防へ~業務用に特化した遺伝子分析サービス~

 

認知症Cafést編集スタッフのSです。

IDENSIL(イデンシル)

昨年末のクリスマスの日に株式会社グリスタ(本社は東京都中央区)のご担当者様より、遺伝子分析サービス「IDENSIL」(イデンシル)のご案内を受けました。

IDENSILの記事~ライフ薬品と提携し、認知症リスクの軽減を目指す~

気にはなっていたものの、そのままにしていたのですが、

業務用に特化した高精度の遺伝子分析サービス「IDENSIL」(イデンシル)、ライフ薬品と提携し、認知症リスクの軽減を目指す

との記事を1月末に見かけました。その記事では、以下のようにまとめられて、再度注目しました。

 

(編集スタッフ補足:これまでのライフ薬品の動き)

ライフ薬品の本社がある八千代市をはじめ、近隣の社会福祉協議会、地域包括支援センターなどから食事と運動指導の依頼を受け、管理栄養士がそれらを実施し、個人の健康状態に合わせた生活習慣病予防及び認知症予防指導を行ってきた。その際、 自覚症状がなく、日常行動の変化に繋がりにくいケースに対してどのように指導をしていくかが課題であった。

 

(編集スタッフ補足:提携後のライフ薬品の動き)

管理栄養士が「IDENSIL」の遺伝子分析結果を元に、生活習慣病や認知症リスクを軽減するための食事・運動・睡眠など、日常生活習慣の改善指導に活用することが可能になる。また、自身のリスクが明確に分かることで、指導内容を真剣に考え、行動変容に繋げやすくなることが期待できる

 

説明会に参加

そんな折、再度、電話でご紹介を受けて、昨日(2月26日)、東京都中央区の区民館で開催された説明会に、早速、足を運んだのでした。

なぜ業務用特化型か?(小売をしていないか?)

IDENSILで疑問に感じる点は業務用特化型ということです。小売はしていないということですから、一般消費者の立場からすれば煙たくも感じられてしまいます。
この問いに明確な意図で立場を定めておられることが印象的でした。

 

この説明会で知りましたが、消費者に直接物販するDTC型(direct-to-consumer)遺伝子検査についての国内外の議論が、平成28年6月に日本医師会学術推進会議にて整理されています。(報告書へのリンクはこちらをクリックしてください。)

 

報告書に目を通しますと、このテーマの専門家ではない私には読解が難しいところがあるのですが、遺伝子検査を専門家を介さずに直接的に消費者に売ることには、まだ現時点では未解決の問題があることがうかがえます。報告書にて言及されています(遺伝子検査の)二次的サービスとして、科学的根拠に乏しい食品やサプリメント等の物販があることという課題の指摘は素人ながら目に留まりました。

 

昨日の説明会では、通販・小売では「消費者が正確に情報を活用できない」、「体質情報を正しく(有効に)活用できない」などの問題点が指摘されていました。

最適なソリューションを導くための遺伝子検査

そのうえで、検査をすることのみでは価値がなく、生活指導などのソリューションを提供する企業(機関)と連携して、検査で明らかになった体質情報(ヘルスケア領域では「体脂肪」「骨格筋」「睡眠の質とリズム」「血糖レベル」「骨 軟骨 関節」「血圧」「血中コレステロール」「脳・疲労・ストレス」についての体質情報)を最適なソリューションを導くための一つの情報として活用していくことを目指すということでした。

 

株式会社グリスタはソリューションの開発・提供には乗り出さず、高い精度の遺伝子分析サービスを提供することに集中する(そして、ソリューションを提供する機関に付加価値を与えるというビジネスモデル)という徹底ぶりも特徴的な点と思います。

認知症予防との関連

認知症予防との関連で一点指摘すると、以前のカフェストの記事(後述)では糖尿病は認知症の発症頻度を高めるとの結果を紹介しました。従って、血糖に関する体質(血糖の量と関連するインスリンの生成に関する体質)が明らかになるということは、認知症予防のためのより適切な個別の指導を導く可能性を高めるというのが前向きな期待と言えるでしょう。

 

 

 

☆☆イベント情報☆☆ オレンジカフェ(春日部)

 

 

こんにちは、認知症Cafést Online編集スタッフのSです。
ここでは地域での認知症関連のイベント情報をご案内します。

 

今回は埼玉県春日部でのオレンジカフェ(認知症カフェ)のご案内です。オレンジカフェは認知症の人やその家族、地域の人や専門職など誰もが気軽に参加でき、相談や情報交換ができる場です。

 

 

オレンジカフェ(認知症カフェ)

 

開催日
2月28日(木) 14時~15時30分
場所
小規模多機能 ふくしのまち春日部
埼玉県春日部市金崎982-1(地図
料金
無料

申込は不要です。時間内であればいつでも参加可です。
どなたでもお気軽にお立ち寄りください!

問い合わせ先

春日部市第8地域包括支援センター(TEL:048-746-5190)

 

 

今日は猫の日・・・

 

どうもこんにちは~。
カフェスト編集隊のスターティングベンチ、ムッシュムラムラです。
(略してムッシュ)

2月22日は猫の日

今日2月22日は猫の日なんですね。
にゃー・にゃー・にゃーから取ったそうで、見た目、鳴き声とても愛らしい動物ですね。

人とネコ科の動物にしかない病気とは?

いやいや、ここは「認知症カフェスト(Cafést)」でしょ!と突っ込みたくなる切り出しですが、実は人とネコ科の動物にしかない病気があるとされていますので、今日はそこをツラツラと・・・

 

それは「アルツハイマー病」です。
人が発症する認知症の約6割もこのアルツハイマー病で、発症してしまうと、脳内にβアミロイド(たんぱく質)が異常に集まって「老人斑」と言われるシミができ、リン酸化されたタウ蛋白質(たんぱく質)が神経細胞内に蓄積する「神経原線維変化」という現象が現れるそうです。

 

サルやイヌは「老人斑」はあっても「神経原線維変化」はないとされていますが、ネコ科の動物のみ人(ヒト)と同じ現象があることが分かりました。

高齢の猫の観察ポイント

そこで、猫年齢15歳以上(猫年齢15歳は人間の年齢に換算すると76歳です)の高齢な愛猫は、日々の状態を観察しておきましょう。

 

 

□ 狭いところに入りたがるが、前進ばかりで後退できない。

□ 同じ場所でグルグル円を描くように旋回する。

□ 飼い主の顔や自分の名前がわからなくなり、何事にも無反応。

□ 昼夜が逆転し、昼間は寝ていて夜中に起き出す。

□ 夜中に単調な大声で鳴き、飼い主が何をしても鳴き止まない。

□ トイレの失敗が多くなる。

□ たくさん食べるのに、下痢もせずやせてくる。 など

 

 

上記状態に気付いたら、早めにかかりつけ医で診てもらいましょう。猫も人と同じです。早期発見が重症化を防ぎます。

さいごに

私も子供の頃、のら子猫を拾って飼いましたが、本当に可愛いし家族の一員ですよね。
最後までお読みくださった皆様も是非、愛猫ちゃんとの健康で素敵な生活を願っています。

<参考>

 

 

 

オメガ3脂肪酸と認知症予防

 

先日のEditor’s tweetにてオメガ3脂肪酸を豊富に含むものとして亜麻仁油やエゴマ油を取り上げました。(「亜麻仁油 or エゴマ油」
このオメガ3脂肪酸はTVなどでもたびたび登場していますが、まだまだ目新しい栄養素だと感じる方も多いのではないでしょうか。

 

今回は改めて、オメガ3脂肪酸とは何か、その効果や摂取方法、認知症予防についての効果についてまとめておきましょう。

 

オメガ3脂肪酸とは

小学校の家庭科でも出てくる3大栄養素の一つである脂質(日常語では脂肪)の構成部品が脂肪酸です。単純化すると脂質の部品が脂肪酸です。

脂肪酸は化学式的な構造上、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の3つに分類できます。
主な脂肪酸の種類とそれを含む食品については、以下の表を参考にしてください。

脂肪の種類 主な食品
飽和脂肪酸 お肉の脂身
一価不飽和脂肪酸 オリーブオイル、アボガド
多価不飽和脂肪酸 植物油、魚の油

 

多価不飽和脂肪酸はさらに、オメガ6(n-6系)多価不飽和脂肪酸(以下n-6系脂肪酸)とオメガ3(n-3系)多価不飽和脂肪酸(以下n-3系脂肪酸)に分けられます。
後者のn-3系脂肪酸がオメガ3脂肪酸です。

 

オメガ3脂肪酸の特徴

オメガ3脂肪酸は人間の体内で作ることができない必須脂肪酸であり、私たちは食事などから摂取するしかありません

 

オメガ3脂肪酸を含む主な食材

オメガ3脂肪酸は、主にEPADHAとして魚類に多く含まれている他、α-リノレン酸として植物にも含まれています。

 

魚類
アジ、サケ、サバ、サンマなど
植物
麻の実、亜麻仁油、エゴマ油、クルミなど

オメガ3脂肪酸の効果的な摂取方法

ただし、オメガ3脂肪酸は熱には弱いため揚げ物では摂取できません。植物油ならドレッシングか短時間の炒め物、魚であれば焼き魚か生食がおすすめです。

 

亜麻仁油やエゴマ油を選ぶ際には低温圧搾(コールドプレス)と表記されているものがおすすめです。高温圧縮の方が効率的ですが、オメガ3脂肪酸は高熱に弱いので、ラベルに低温圧搾とかコールドプレスと書いてあるものを選びましょう。
また、保管は冷蔵庫で行いましょう。

 

オメガ3脂肪酸の効果

オメガ3脂肪酸には生活習慣病の予防に役立つ様々な働きとして、血中の中性脂肪を下げたり、不整脈を予防したりすることがわかってきています。
また血液をさらさらにすることから、動脈硬化を防いだり美肌効果(特にシミ)にいいようです。
他にもアレルギー症状を緩和したり、免疫機能を高めたり、さらにはうつ病にも効果があるといわれています。

また、認知症予防にも効果があると言われています(後述)

 

認知症予防とオメガ3脂肪酸

ここまでお読みいただいて、オメガ3脂肪酸のすばらしさに感激された方も多いと思います。
そして、肝心の認知症予防に対するオメガ3脂肪酸の効果ですが、オメガ3脂肪酸を含む食事が認知症予防に効果があるとする研究がある一方で、サプリメントについては少々異なる研究が発表されています
ここでは両方の研究をご紹介しましょう。

 

① 食事から摂取した場合の研究

2014年に米国ピッツバーグ大学医学部が行った研究では、1989年から10年、参加者の260人を対象に魚を食べる頻度や調理法について聞き取りが行われました。その結果、魚を週1回以上、焼き網またはフライパンで調理して食べた人は、魚を全く食べていなかった人に比べて記憶力を担う領域の灰白質の容積が4.3%、認知機能を担う領域の灰白質の容積は14%も大きかったということです。

 

ただし、フライで(揚げ物にして)食べていた人に特に変化は見られませんでしたこれは、高温で調理される過程でオメガ3脂肪酸が壊れてしまったためだと考えられています。

 

② サプリメントから摂取した場合の研究

以下、Cochrane(25年にわたり独自の世界規模ネットワークを通じて、研究から得られたエビデンスを収集、要約してきたサイト)からの引用です。

注:引用中のPUFAは多価不飽和脂肪酸の略です。

本レビューでは、認知症の最も一般的なタイプを有する患者を対象に、サプリメントに含まれるオメガ-3 PUFA(多価不飽和脂肪酸)とプラセボ(偽治療薬)を比較したランダム化比較試験(複数の治療群の1つにランダムに患者を割り付けた臨床試験)を調べた。(中略)

試験の結果を統合すると、オメガ-3 PUFAサプリメントを6カ月服用しても、認知機能(学習および理解)、日常生活動作、生活の質や精神的健康度に効果は認められなかった。1件の非常に小規模な試験で、オメガ-3 PUFAを長期間服用した場合、買い物などの認知的に複雑な日常生活動作が改善することが認められた。しかし、エビデンスの質は中程度であるため、今後の試験で確認する必要がある。(後略)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
オメガ3脂肪酸の効果や特徴、そして認知症予防への活用の仕方について、少しでも知識を深めていただけたなら幸いです。

サプリメントではなく、食材から摂取した方が効果があるようですね。
認知症予防にのみならず、普段の健康のためにもぜひ取り続けたいですね。

 

 

☆イベント情報☆ オフ会・交流会―認知症Cafést生誕一年記念ミニカフェ―

 

 

認知症Cafést Online編集スタッフのSです。

 

お蔭様で、このたび、セントケア・ホールディング(株)の認知症ポータルサイト「認知症Cafést Online」が2月末で生誕一年を迎えます。(2018年2月28日が開設日です)
これを記念致しまして、オフ会・交流会の場を設けることとしました。

 

オンラインでのつながりに留まらず、リアルな場でも情報交換など出来ればと思っております。

 

ささやかですが、話題づくりを兼ねて、Caféstの記事に関連した書籍やグッズ、商品( 「あたまの健康チェック」の紹介)などを見ていただけるよう準備します。
編集スタッフは今のところ覆面になってしまっておりますが、この日は顔出し(笑)致します。

 

 

手ぶらでぶらっと気軽に参加していただきたく思っておりますが、何かチラシや案内などお持ち寄りいただくことも歓迎です。

 

お申込みはフェイスブックのイベントページで「参加予定」を押してください。
フェイスブックのイベントページへはこちらをクリックしてください。

 

 

日時
2019年3月1日(金)18:30~20:00(開場は18:15~)
会場
東京都中央区京橋2-8-7 読売八重洲ビル5F セントケア・ホールディング株式会社 大会議室
参加費
無料
対象
フェイスブックでのお友達 or お友達のお友達のお友達くらいまで(笑)ですが、どなたでもご参加ください。
問い合わせ先
03-3538-2943 セントケア・ホールディング(株)事業開発部 星野
(Cafést編集スタッフのSです。Sは下の名前からです。)

 

スマホアプリでQOLの低下を防止

 

こんにちは。認知症Cafést Online編集スタッフのマツです。

 

以前の記事でも触れられているように、視力や聴力の衰えは認知症発症のリスク要因になります
つまり、(食事や生活習慣、遺伝的な特性が同じであれば)視力・聴力を健康に保つことで、認知症発症のリスクを下げることができることになります。
しかし、眼鏡や補聴器で補える視力・聴覚には限界があります。また装着時の違和感から、敬遠される方もいらっしゃいます。

一方、スマートフォンをはじめとする近年のICTの発達は、視力・聴力の低下を補ってくれる様々な支援技術を生み出しています。多くの支援技術によって、視覚・聴覚に障害がある方のQOLが劇的に向上しています。
たとえ視力・聴力が低下してもQOLが低下しないこと、生きることに対してポジティブでいられるかが大事なのではないかと、筆者は感じています。
そこで、今回はITで認知症の予防ができないかをテーマに、視力・聴力の低下を補ってくれる支援技術をご紹介します。

(1)Be My Eyes

視力が低い人(便宜上「利用者」とします)と支援者をスマートフォンでつなぎ、利用者のカメラに写っている状況を支援者が説明することで、利用者の目の代わりとなるためのアプリです。

使い方

  1. アプリの初回起動時に、利用者として登録するか支援者として登録するかを選択します。
  2. 利用者は「目」で何かを確認したいときにこのアプリを起動し、画面中央部の大きな「支援者に接続」というアイコンをタップします。
  3. すると電話の発信中のような状態になり、支援者として登録されている人に依頼が送信されます。
  4. 支援者は、利用者からの依頼があると通知されるので、支援が可能なら引き受けます。(引き受けたくないときには断ることができます)。
  5. 支援者が支援を引き受けると利用者と支援者は通話状態になり、利用者のカメラ映像が支援者に送られます。
  6. 利用者は支援してほしい内容を口頭で支援者に伝えつつ、見てほしいものにカメラを向けます。
  7. 支援者は映像の内容を言葉で説明し、利用者の問題が解決したら、通話を切ります。

特徴

  • 利用者も支援者も匿名で参加できるので、プライバシーが保てます。
  • コンピュータではなく人が映像の内容を説明するため、精度が高く、利用者が知りたい内容を的確に知ることができます。
  • 自分の暇なときや支援できるときだけ、気軽に支援ができます。

 

(2)UDトーク

会話の内容を文字化してくれたり、入力した内容をスマートフォンが読み上げてくれるアプリです。

使い方

このアプリには単独で利用する場合と、複数人で利用する場合があります。

 

単独で利用する場合
(聴力が低い人と健常者が1対1でコミュニケーションをとる際に、健常者が利用)
画面下部のアイコンを押したまま話しをして、終わったら離します。すると話の内容が文字化されるので、聴力の弱い方に見せてコミュニケーションをとることができます。
複数人で利用する場合
聴力が低い人と健常者が複数人でコミュニケーションをとる際に利用)
健常者の利用方法は「単独で利用する場合」とほぼ同じですが、各自の発言は色分けされて全員のスマートフォンに表示されるため、だれの発言かがわかります。
聴力が低い人は(声を出しての会話がむずかしいため)、キーボードから文章を入力して改行を押すと、全員のスマートフォンに表示されるとともに、その内容をスマートフォンが機械の声で読み上げてくれます。

特徴

  • 多人数での利用に対応しており、だれの発言かも瞬時にわかります。
  • 発声のほか、キーボード、手書きなど、多彩な入力方法に対応しています。
  • 聴力が低い人だけでなく、(翻訳機能を付加して)外国の方を交えたコミュニケーション、会議の議事録作成など、幅広く活用されています。

 

まとめ

このようにスマートフォンやITを活用することで、視力・聴力の低下を補い、QOLの低下を防ぐ方法は、ほかにもまだまだあります。
個人的にこのシリーズは継続してお伝えするつもりですので、ご期待ください。

 

 

 

☆☆イベント情報☆☆ てんのうだいおれんじカフェ(我孫子)

 

 

こんにちは、認知症Cafést Online編集スタッフのSです。
ここでは地域での認知症関連のイベント情報をご案内します。

 

今回は『てんのうだい おれんじカフェ』のご案内です。
「みんなで地域を支え合える住みよいまち作り」がこのオレンジカフェのコンセプトです。毎月第4水曜日に開催しています。

 

 

 

てんのうだい おれんじカフェ

 

開催日
平成31年2月27日(水) 17時~20時
場所
セントケア我孫子デイサービス(千葉県我孫子市天王台4-5-1 シャトー天王台1F)
内容
大切な「おくすりの話!」 あなたはどんなお薬を服用されていますか?
講師
ウエルシア薬局 薬剤師 澤田 康裕 氏
料金
500円(軽食、飲み物付き)
持ち物
上履き

 

どなたでもお気軽にお立ち寄りください!
お好きな時間に、お一人でも、グループでもお気軽にご参加ください。

問い合わせ先

田中/090-3427-7466
軍司/04-7181-7580(セントケア我孫子デイサービス)

 

 

高齢者の難聴の心身健康へのリスク

 

こんにちは。
認知症Cafést編集員のクロです。

認知症と難聴について

本日は認知症と難聴についてご紹介していきます。

 

難聴は年齢があがるにつれて発症しやすくなるそうで、一般的には加齢性難聴と言われており、「年齢以外に原因がないもの」とされているようです。そのため、年齢があがるにつれ、誰でもかかる可能性はあり、難聴を放置してしまうと心身の健康リスクを高めてしまうようです。

 

2017年の「国際アルツハイマー病会議」では「認知症リスクの約35%が予防・対策できるものであり、そのなかでも難聴は最大のリスク因子である」という注目すべき研究結果が発表されたそうです。

高齢者の難聴の心身健康へのリスク

また、201811月には、「高齢者の難聴を治療せずに放置すると、うつ病や認知症、さらには転倒の危険性が高まり、医療費の増大をもたらす恐れがある」ことを示す2本の論文が、「JAMA Otolaryngology-Head and Neck Surgery」のオンライン版で発表され話題を呼んだそうです。

難聴になりにくくするために

難聴になりにくくするためにも、できる対策は行っていきたいと思いますね。
まずは簡単に取り組めることでは「大きな音を避ける」ではないでしょうか。

数値的には85デシベル(走行中の電車内、直近での救急車のサイレン、パチンコ店内で約80デシベル、カラオケ音や直近での犬の鳴き声が約90デシベル)を超える音がする場所を避けることが重要です。

注:参考1(後述)のwebページからの引用です。

 

また、耳に異常を感じたらすぐに耳鼻科を受診することも大切になってきますね。

 

 

 

 

☆☆イベント情報☆☆ やさか町オレンジカフェ

 

 

こんにちは、認知症Cafést Onlineイベント情報担当スタッフのSです。

 

ここでは地域での認知症関連のイベント情報をご案内します。

 

今回は『やさか町オレンジカフェ』のご案内です。
このカフェは認知症の人や介護をするご家族の居場所となるとともに、医療・介護の専門職と、お茶を飲みながらお悩み事などのご相談に応じます。

 

 

 

 

やさか町オレンジカフェ

 

開催日
2月15日(金) 13時30分~15時30分
場所
セントケア八坂東 小規模多機能
静岡県静岡市清水区八坂東二丁目7-1
料金
無料(飲み物付き)
『栄養と健康』と懇談が今回のカフェの内容です。
どなたでもお気軽にお立ち寄りください!

問い合わせ先

セントケア八坂東(TEL: 054-371-5960)

 

 

認知症と歩幅

 

こんにちは、認知症Cafést Online編集スタッフのUです。

 

歩行と健康寿命の関係を示した研究結果が国内外で報告され、エビデンス(科学的根拠)が蓄積されてきたといいます。

歩幅と横断歩道

そこで、重要なのは「歩調(歩くテンポ)」より「歩幅」だそうです。

 

目安は「横断歩道を渡るときに、白線を踏まずにまたぐことができていたら、合格点。横断歩道の白線は約45センチ幅でひかれています。足の大きさを考えると、つま先が白線上にあって、次の一歩のかかとが白線を越えていれば歩幅を約65~73センチになります」とのこと。

歩くという動作と脳の処理

歩くという動作は単純そうですが、実は脳では複雑な処理が行われています。目や足から伝わる情報を脳は瞬時に処理し、次の一歩を踏み出すように筋肉に指令を出します。このとき、障害物や路面の状態、体のバランスに応じた適切な歩幅になるように計算しています。歩行動作は、複雑な脳の情報処理や神経伝達が必要とされる動作だからだそうです。

 

☆イベント情報☆ 子どもがつくる町ミニたまゆり

 

こんにちは、認知症Cafést Online編集スタッフのSです。
興味深いイベントをご紹介します。

子どもがつくる町ミニたまゆり

ミニたまゆりはドイツのミニ・ミュンヘン子どものまちを参考に、川崎市麻生区にある田園調布学園大学が地域の子どもたちのために開催するイベントです。
たまゆりの名称は、田園調布学園大学の学生がよく利用する新百合ヶ丘駅とたまプラーザ駅の名前から名付けられました。

日時・会場

日時
平成31年2月10日(日)、11日(月・祝) 両日とも10:00~16:00
会場
田園調布大学(神奈川県川崎市麻生区東百合丘3-4-1

注:アクセスはこちらをクリックしてください。

主催
田園調布学園大学と川崎市教育委員会との連携事業

ミニたまゆりとは?―社会の縮図―

このイベントは社会の縮図です。
このイベントに参加する子ども(5歳から15歳)は、仕事をさがし、仕事に従事し、給料をもらい、税金を納め、お金を払って食事やゲームをします。

注:画像はミニたまゆりのホームページより取得しました。

参加します!

セントケア・ホールディング(株)も趣旨に賛同し、参加します(11日に参加です)。

 

①訪問入浴体験
②福祉用具体験
③介護ロボット体験
の3つの場の提供を考えています。

 

セントケアのブースで、このイベントに参加する子どもには、訪問入浴、福祉用具、介護ロボットについて、お客様に紹介をして、体験してもらう仕事に従事してもらいます。
稼いだお金で、お客様として、体験をすることもできます。

 

介護ロボットして、QooboパロBocco服薬支援ロボなどを出す予定です。(リンクを貼りました。それぞれの詳細はそちらでご確認ください。)

ボランティア・見学者の募集

このイベントでは、大学周辺に住まわれている住民の方々や各種団体、田園調布学園大学の入学予定者のボランティア・見学者を募集しております。見学をご希望される方は事前に申し込みが必要なようです。
ご関心がある方は是非足をお運びください。

申し込み先はこちらをクリックしてください。

 

 

認知症予防策としてのマインドフルネス

 

こんにちは。認知症Cafest-Online編集スタッフのマツです。

当サイトでもご紹介しているように、認知症の原因には食事、生活習慣などの様々なものがありますが、最近ではストレスが認知症を引き起こすと言われています。
そして、ストレス予防として最近注目されているのが、瞑想を科学的に解釈したマインドフルネスと呼ばれる手法です。
今回は、認知症予防の方法としてのマインドフルネスについて、ご紹介します。

認知症とストレス

認知症の原因は、脳そのものが委縮・変化しておこる一時的要因と、身体的・精神的なストレスによる二次的要因に分かれます。 前者にはアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症などがあり、いわゆる認知症としてまず皆さんが思い浮かべるようなものがこれにあたります。

一方、後者のようなストレスも認知症の原因となります。環境の変化や人間関係、不安、抑うつ、混乱、身体的苦痛などがあり、入院や配偶者との別れ、転居といったストレスから認知症を発症することもあります。実は筆者の父も認知症を抱えていますが、発症のきっかけは慢性的な体の不調と、それにより、営んでいた会社を廃業したことによるストレスだったのではないかと感じています。

 

このように認知症の原因にはストレスも含まれますが、ではストレスを解消するにはどのような方法があるでしょうか。運動をする、趣味に没頭するなど、人によってその方法は様々でしょうが、最近注目されているのがマインドフルネスです。
次に、マインドフルネスについてご紹介します。

 

マインドフルネスとは

マインドフルネスは、仏教の瞑想や座禅から一切の宗教性を排除し、科学的にとらえなおしたメンタルトレーニングです。2007年にGoogleが社員教育に取り入れたのをきっかけに、IT業界を中心に様々な企業の社員教育に採用されているほか、個人で取り組む人も多くなっています。

ストレス予防の他、以下のような効果も挙げられています。

  • 自律神経の安定
  • 脳機能の改善
  • ホルモンバランスの調整
  • 不安感の軽減、前向きな気持ちの醸成
  • ダイエット効果
  • イノベーティブな人材の育成

 

マインドフルネスと認知症予防

このマインドフルネスと認知症予防に関する研究が、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームによって行われていますので、内容を要約してご紹介します。

脳には神経線維の集中している灰白質と呼ばれる部分があります。灰白質は年齢とともに減退し、それが著しくなると認知症などの原因となる脳機能障害や、生活能力の低下を引き起こします。
研究では、瞑想を習慣としている被験者50人と習慣としていない被験者50人の脳をMRIで検査した結果、前者のグループでは後者のグループに比べ、灰白質の減退が少なかったそうです。

ただ、灰白質の減退には高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、生活スタイル、遺伝的な要因などさまざまな因子が影響しているため、今回の研究だけでは瞑想と灰白質保護の直接的な関連を示すのは不十分ですとされています。しかし、瞑想が灰白質の保護、認知症予防に何らかの影響を与えていることは間違いなさそうです。

 

マインドフルネスの行い方

このように認知症予防にも効果が期待できるマインドフルネスですが、具体的にはどのように行うのでしょう。
いろいろな方法が紹介されていますが、一礼をご紹介します。

  • 静かな場所で、リラックスして座る。
  • 軽く目を閉じ、考え事などはせず、自分の呼吸だけに意識を向ける。
  • 勝手に浮かんできた考え事などは、考えないように押し殺すのではなく、浮かぶがままにしておく。
  • 呼吸は、意識して吸ったり吐いたりするのではなく、体が自動的に吸ったり吐いたりするままに任せ、その体の動きをただ感じるだけにする。

このような方法で数分間行うだけで、もやもやした感じが薄れたり、頭がすっきりしたり、手足が温かくなったりするはずです。

 

まとめ

今回は、認知症予防にも効果が期待できるマインドフルネスについてご紹介しました。運動や食事制限はなかなかハードルが高いと感じる方でも、1日数分のマインドフルネスなら、手軽に実践できるのではないでしょうか。

勿論認知症予防という観点だけでなく、私たちの日々のストレスの軽減心身の健康のためにも、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

亜麻仁油 or エゴマ油

 

こんにちは、認知症Cafést Online編集スタッフのMです。

オメガ3系脂肪酸

脳機能を改善し、認知機能を活性化させるということで「オメガ3系脂肪酸」という言葉を以前からよく耳にします。
そのオメガ3系脂肪酸を豊富に含むものとして、「亜麻仁油」や「エゴマ油」が何年か前から注目されています。健康や認知症予防のために食生活に加えている方も多いのではないでしょうか。

亜麻仁油 or エゴマ油

一応説明させていただくと

 

亜麻仁油
亜麻の種子から採取される油
エゴマ油
エゴマ(シソの一種)の種子から採取される油

 

亜麻仁油の亜麻は、♪亜麻色の 長い髪を 風がやさしくつつむ♪でお馴染み「亜麻色の髪の乙女」の亜麻ですね。
今はスーパーなどでも目にすることが多くなっていると思います。

昨日、健康診断を受けました。

昨日、健康診断を受けて反省した私も、亜麻仁油の方を食生活に加えようと考えています。
(生活習慣病は認知機能低下のリスク要因ですから)

 

輸入品でも質が安定しているようですし、熱に弱いイメージがありますが、みそ汁に加えるくらいなら問題ないようなので、亜麻仁油デビューをしてみます。

<参考>

因みに、調べてみると2つとも「協会」という組織があるようです。ご興味がある方は覗いてみてください。

 

 

☆イベント情報☆ 認知症の本人とともに進める認知症施策に関する取り組み報告

 

こんにちは、認知症Cafést Online編集スタッフのSです。
下記イベントに昨夜申し込みました。申込締切日は本日2月4日。間に合ったでしょうか?

認知症の本人とともに進める認知症施策
多様な取り組み報告を聴いてみよう

この報告会は、認知症の⼈の意⾒に基づく認知症施策の改善にむけた⽅法論等に関する調査研究事業報告会(平成30年度厚⽣労働省⽼⼈保健健康増進等事業)とのことです。

認知症の本人とともに進める認知症施策についての報告です。自治体や地域での実際の取組報告も聞くことができます。

日時・会場

日時
平成31年2月9日(土)10:30~16:30
会場
品川フロントビル(東京都港区港南2-3-13 | JR品川駅港南口徒歩3分)
主催
一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ

参加の申し込み

下記画像をクリックしてください。

注:画像は一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループのホームページ内の該当ページの案内チラシの一部分をコピーさせていただき利用しています。画像には参加申込書へのリンクを貼っています。

 

 

最新の研究知見―認知症と腸内環境―

 

こんにちは、本日は認知症Cafést Online編集スタッフのKがお届けします!

2019年1月30日に英国科学雑誌「Scientific Reports」に掲載された知見―認知症と腸内環境―

 

先日(と言うか一昨日!)、国立研究開発法人 国立長寿医療研究センターが久留米大学バイオ統計センターとの分析により『認知症の有無によって腸内細菌の組成に違いがある』との研究発表を行いました。

 

認知症の有無で腸内フローラを比較した所、認知症でない方はバクテロイデスと呼ばれる常在菌が多いのに対して、認知症の方はバクテロイデスが少なく、種類の不明な腸内細菌が多いとの事でした。
今後は東北大学との共同で食事・栄養の観点からも調査を進めていくそうです。

注:国立長寿医療研究センターの今回の報告に関するページ(後で<参考>にてリンクをつけています。)にある説明資料の中から画像を取得しました。

 

認知症Caféstの記事でも『食と認知症予防』の記事が多くありますが、私たちが普段口するものが腸内環境や脳へ影響する可能性があることが最近の研究でも進んでいます。
今後、認知症予防に直接的につながるような成果が見られることを期待したいです。

<参考>

もの忘れセンターの佐治直樹副センター長らが、もの忘れ外来の受診患者さんから検便サンプルを採取・解析して、 腸内細菌は認知症と強く関連することを見出しました

(国立研究開発法人国立長寿医療研究センターのホームページより|ホーム>もの忘れセンター>ニュース&トピックス平成31年2月1日付)