認知症と糖尿病の関係

 

こんにちは。“カフェストの月末の男”こと、編集スタッフのマツです。

昨年の健康診断で…

弊社では毎年2月に健康診断が行われるのですが、実は昨年の健康診断で“糖尿病の再検査”と言われてしまいました。

 

 

そしてその後のコロナ禍で病院を受診することもためらっていたのですが、数か月前に覚悟を決めて、現在服薬治療を続けています。
そんなこともあって、認知症と糖尿病の関係について調べてみました。

認知症と糖尿病の関係

今回参考にしたサイトの記事で印象的だったのは以下の3点です。

 

  • 糖尿病の方はそうでない方と比べて、アルツハイマー型認知症に約1.5倍、脳血管性認知症に約2.5倍なりやすい
  • 糖尿病治療の副作用で重症な低血糖が起きると、認知症を引き起こすリスクが高くなる
  • 認知機能が低下すると糖尿病薬の内服や注射、食事や運動の管理がうまくできなくなり、糖尿病の悪化につながることがある

出典:認知症 | 糖尿病情報センター

 

調べてみると認知症と糖尿病というのは、互いに手を取って負のスパイラルへと陥りやすいダンスパートナーのような関係なんですね。

 

私たちはとかく、「認知症を直接予防するためには…」という文脈で考えがちですよね。しかし、さまざまな病気が密接に関係しているという視点に立てば、これからは、「最終的に認知症を予防するためには何をすべき(あるいはすべきでないか)」という文脈で考える必要があるな、と感じました。

 

 

 

 

“息子介護”インタビュー「在宅で親の介護をしてみて感じたこと」(第2回)

 

在宅で親の介護をし、看取りもされた西山千秋さんへの“息子介護”インタビューの第2回です。

 

西山さんは父親も母親も脳梗塞で失語の状態でした。
「もう一度話して欲しい」と考え、専門職に働きかけています。
第2回ではその点を中心にお伝えします。
ストレス解消法についてのお話も興味深く、合わせてお伝えします。

 

第1回の記事はこちらです。

“息子介護”インタビュー「在宅で親の介護をしてみて感じたこと」(第1回)

 

西山千秋さん
現職:一般財団法人オレンジクロスの事務局長
(カフェスト編集スタッフが2019年7月4日撮影)

 

西山さんの在宅介護の略歴

2011年 父親を介護(介護期間は1か月半)
在宅(10日間)で看取る
2015年 母親の在宅介護を開始
2018年 母親を在宅で看取る

 

介護状況の補足(第1回の記事も踏まえて)

・父親も母親も脳梗塞が介護の原因疾患
・父親は90歳、母親は92歳で亡くなる
・父親のとき(病院に約1か月入院→その後、家で看取りをするという方針の下、退院→その後、10日間で亡くなる)は、ターミナルケアの時期で、介護の期間の目途が立っていたため、ほとんど西山さんが介護を担う
・母親のときは、脳梗塞による入院先で母親が弱っていくと感じて、在宅介護を決意し、ケアマネジャーをやっている妻の友達に依頼して、在宅介護の担当ケアマネジャーを引き受けてもらう
・在宅介護の前半は、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどを利用して、サービス利用のない日は、西山さんを中心に、家族・親族で介護を行う
・在宅介護の後半は看護小規模多機能型居宅介護(略称「看多機」)を利用
・看多機では、水曜は、訪問サービスを利用(看多機の職員が家に来る)、月・火・木・金・土は、通いのサービスを利用(看多機に母親が通う)、加えて、土曜か、金曜・土曜は看多機のショートステイを利用(看多機に母親が泊まる)し、サービス利用のない日(日曜)は西山さんが原則、介護をする

 

 

以下、西山さんによる“息子介護”体験談です。

自分で最適と思う“ケアプラン”を考え、提案する

要望は伝える

ケアマネジャーには、「親が失語なので、言語聴覚士(ST)をチームに加えて欲しい」、「車椅子だけれど、立てるようになって欲しい」など要望を伝えていました。
「こうして欲しい」と言わないとなかなか伝わらないというのが実感です。

ケア会議を主催

(母が看多機を利用する前は)ドクター、ナース、訪問介護、リハビリ(PT or OT)、言語聴覚士(ST)、歯科医師、歯科衛生士、福祉用具、デイサービス、ショートステイ、ケアマネジャーと、11の職種やサービスが母親に関わっていました。

 

多職種、多サービスが関わっており、ケアマネジャーが、これらのすべての人に同じ方針を共有させるのは難しいのではないかと感じました。
なので、私がケア会議を主催したこともありました。

母に関わるすべてのサービスの人に口腔ケアを行ってほしい

「話せるようになるかもしれないから口腔ケアを行ってほしい」と言っていました。
母の介護の担当になり、母のところにサービス提供に来た人は、ナースであれ、介護職であれ、口腔ケアや、口のまわりのマッサージをして欲しいと思い、伝えていました。

 

同じ目標の下で、多職種の人に関わってもらいたいと思っていたので、そこはケアマネージャー任せばかりにはせず、自分がケア会議を開いたりしたのです。

看護小規模多機能型居宅介護(看多機)には言語聴覚士(ST)を自費で派遣させた

母が看多機を利用していたときは、自費で、言語聴覚士(ST)に月1回、看多機に行ってもらいました。
言語聴覚士には母へのケアとともに、看多機の職員への指導をお願いしていました
注:制度上、看多機を利用しているときに、看多機の外部のサービスを追加で利用する場合は、そのサービスは介護保険外の扱いとなり、自費での利用となります。

 

もう一度、話してもらいたかったものですから。ダメだったんですが…。

 

でも、亡くなってから、看多機の職員が家に来て、「歌を歌っていましたよ」と教えてくれました。
その場面はビデオにも撮ってあって、確かに母が歌っていましたね。発語をしていました。

ストレス解消法

飲む/書く

介護をしていたときは疲れましたから、飲む量が増えました。

 

日々起こったことを日記に書いていましたが、それでいくらかスッキリできました。書くことはストレス解消法の1つでした。

同じ立場の人と話す(ピアカンファレンス)

高校のクラブの同級生2人に先輩を加えた飲み会も立ち上げました。
このメンバーは、ちょうど今、親の介護をしているという点で同じ立場でした。

 

月1回会って、話していました。情報交換の場になりましたね。
仕事の話や、趣味の話はせずに、介護の話しかしないというルールを設けて行いました。そうしないと単なる飲み会になってしまいますから(笑)。

 

私の親が亡くなった後も飲み会は、しばらく継続しました。介護を継続しているメンバーもいましたので、愚痴を言い合える場として続けました。
認知症の人と家族の会で行っていること、つまり、同じ立場の人で集まり、状況を共有しあうことと同じですね。
それはピアカンファレンスという言い方もされていますが、意味があると思います。

改めて、親の介護を振り返って
ー両親が元気なうちにしておいた方が良かったと思うことー

親が脳梗塞で、失語状態でした。特に母は3年間失語の状態でした。ですから、いろいろ聞こうと思っても聞くことができませんでした

 

意外と親の考えは知らないものです。
母が元気なときに、葬儀に呼んでほしくない人について話していたのは聞いていました。
しかし、延命治療を希望するのかや、在宅介護を希望するのかについて、はっきりと聞いていたわけではありません。

 

親が元気なときにいろいろ聞いておくことが必要だというのは、私が親と話すことができない立場を経験してみて、強く感じたことです。

 

 

 

(画像はIstockから購入)

編集スタッフより

西山さんが目指された介護は、積極的に機能の回復、機能の維持を目指すというもので、自立支援の介護と思います。

 

母に関わるすべてのサービスの人に口腔ケアを行ってもらいたいというのは、口腔ケアを食事の後の場面に限定するのではなく、他の関わりのときでも機会を見つけて、話しかけたり、口の周りのマッサージ(注:唾液腺マッサージのことと思います)をしたりして、発語という機能に向けて働きかけ続けることを望むということでしょう。

 

それは、決して無理なお願いということではなく、介護の仕事をしていて、自立支援の介護の理念を共有し、口腔ケアの重要性を理解している専門職であれば、自然に聞き入れることができる考え方のはずだと思います。

 

そういう積極的な介護の目標を多職種、多サービスの間できちんと共有できているだろうか?
そして、家族と思いをともにできているだろうか?
介護事業会社に属する立場としては、介護で働く私たちに対して、重要な検討課題が投げかけられていると思います。

注:西山さんへのインタビュー記事は今回で完結です。

 

(インタビュー・文:星野 周也)

 

 

 

 

“息子介護”インタビュー「在宅で親の介護をしてみて感じたこと」(第1回)

 

在宅で親の介護をし、看取りもされた西山千秋さんに取材許可を得て、介護体験談を語っていただきました。

 

主介護者が長男の西山さんということですので、“息子介護”と思います。
一つの事例として在宅での“息子介護”の現場の実際をお伝えできればと思います。

 

西山千秋さん
現職:一般財団法人オレンジクロスの事務局長
(カフェスト編集スタッフが2019年7月4日撮影)

 

西山さんの在宅介護の略歴

2011年 父親を介護(介護期間は1か月半)
在宅(10日間)で看取る
2015年 母親の在宅介護を開始
2018年 母親を在宅で看取る

 

介護状況の補足

・西山さん夫婦と両親は長屋形式の家で、二世帯で暮らしていた
(同じ敷地内のL字型の建物で、渡り廊下で居住エリアを分けて暮らしていた)
・西山さんには弟が一人いて、二人兄弟
・父親の介護(2011年)の数年前から、買い物の手伝いなどを開始
(母親があまり食事を作らなくなったため)
・買い物の手伝いなどを開始してから母親の看取りまでの期間は約10年
・父親も母親も脳梗塞が介護の原因疾患
・父親は90歳、母親は92歳で亡くなる

 

 

以下、西山さんによる“息子介護”体験談です。

父親の介護

両親は父も母も脳梗塞で亡くなりました。
父は3月の末に倒れて入院しましたが、4月の末に家に引き取って、それから10日間で亡くなりました。

 

病院はなかなか退院させてくれませんでした。
1か月くらい経って回復の見込みがないと言われました。
父が私的な遺言書を作っていて、「延命治療はするな、痛みだけ取ってくれ」と書いていたのを見つけて、それを医者に見せましたら「分かりました。家で看取っていいですよ」と認めてくれました。

 

ただ、「痰の吸引は覚えてもらわないと困る」と言われ、なんとか覚えましたが、大変でした
家に帰ってからは何も食べず、10日で亡くなりました。

母親の介護

在宅介護に決めた理由

母が脳梗塞で入院していた脳外科の専門病院では特段の治療をしませんでした。
病院にいても、母がどんどん弱っていくと感じて、これはダメだと思い、私が独断で在宅介護に決めました

 

たまたま、妻の友達がケアマネジャーをやっていましたので、一緒に病院に付き添ってもらい、担当の先生と話して、強引に退院させました。
そして、妻の友達に在宅介護での担当ケアマネジャーになってもらいました。

妻は、最大の敵ともなり、最大の理解者ともなる

もともと、嫁と姑(しゅうとめ)の関係が特に良かったわけではありませんでした。

 

妻からは「あなたの母親でしょ」、「在宅介護はあなたが決めたんでしょ」とはじめのうちは言われましたけれど、大変よく手伝ってくれました。

 

介護はいつ来るか分からないんです。
介護が始まるときは、これまでの夫婦の関係から始まります。しかし、介護が始まると、新しい夫婦の関係に変わる可能性が大きいと思います。

 

妻が手伝ってくれれば大変助かりますし、感謝の心も生まれます。
我が家は介護をはじめてからうまく協力関係になりましたけれど、逆の場合もあるかもしれないです。

介護の分担とサービス利用(初期)

介護は基本、私がやりました。父のときは、ターミナルケアの時期で、介護の期間の目途が立っていたため、ほとんど私がやりました。

 

母のときは最初、退院して帰ってきた直後の1週間、私は仕事を休んで、ずっと家にいました。
休み明けは、私は仕事をしていましたから、私がいないときは妻がごはんをあげていました。
朝ご飯を私が食べさせてから出かけて、昼は妻があげて、夕方、私が帰ってからは私がやっていました。

 

妻は訪問介護の仕事をしており、介護福祉士の資格も持っていましたから、そういうことは嫌がりませんでした。
最初のころの妻の負担は特に大きかったと思います。私が仕事で家にいませんでしたからね。

 

こんな状況が長く続くわけありませんから、まずデイサービスの利用からスタートしました。
デイサービスを週1日と、訪問介護を週2回入れて、ウィークデーのうち3日はデイサービスか訪問介護の日で、残りの日は私を中心に、家族・親族で看ました。
詳しくは覚えていませんけど、できる限り妻が一人で母を看ることがないような体制にしていたと思います。

 

朝夕の介護は自分がやりました。
朝は排便、着替え、モーニングケア、食事の介護をし、夜はその逆で、食事、薬、排便、着替えのケアをして、寝かせました。
今の勤務先でちょうど、勤務開始を10時に変更した時期でしたので、朝の介護をしてから事務所に行くのでも仕事に間に合いました。

 

妻が家にいるときは、手伝ってもらっていました。
特に排便のケアのとき、「来てね」と呼びました。
排便のケアは二人でやった方が断然、楽です。拭いている人と片付ける人と分担ができます。時間もかからないですし、精神的な負担も大きく減ります。

介護から離れる時間を確保することが重要

弟や、母の妹であるおばさんがサポーターにまわってくれましたから、大変助かりました。
弟は「こうしろ、ああしろ」と何も言いませんでしたので、とても感謝しています。相談してこうやりたいと言ったら「それでいいね」と言ってくれました。私が決めた方針には口出しせず、「来てくれ」とお願いすると必ず来てくれました。

 

大切なのは状況を説明して、こうしたいと伝える説明責任だと思います。「こうだから、こうしたいし、こうしてほしい」と。それはきちんと伝えていました。

 

私は趣味がテニスなんですけど、「テニスの試合があるから、介護に来てくれよ」と言うと来てくれました。

 

レスパイトと言いますよね、介護から離れる時間を確保することがとても重要だと思います。これができないと、状況によっては介護殺人などにもつながりかねないと思います。
レスパイトは絶対、必要です。
ただ、こういうサポーターをお願いするには、やはり自分が周囲に働きかける努力をしないと作れないと思います。

 

ショートステイはとても有効でした。
家の中に母がいると、同じ部屋でなくても気になりますからね。
介護を手伝ってくれる(自分と妻以外の)ほかの人がいても気になりますし、母が寝ていても見に行きます。
ショートステイは、本人が家にいませんから、介護のやりようがありません。介護から隔離されます。これがレスパイトと思います。
最初は月に1回、ショートステイを利用していました。

看護小規模多機能型居宅介護(略称「看多機」)を利用して

後半は看多機(注:看護小規模多機能型居宅介護の略称で、“介護の世界”では「かんたき」という呼び方をされます)を利用していましたから、毎週、週末に土曜日の一泊、翌週は金曜・土曜の連泊、また次の週は土曜日の一泊、その翌週は金曜・土曜の連泊と利用していました。

 

そのときはとても楽でした。
母はしゃべれなかったのですが、馴染めるかどうかを確認してから利用を始めました。嫌がりませんでした。
金曜日の朝、看多機に預けて、金曜日泊まって、土曜日も泊まって、日曜に帰ってきます。
これにはとても精神的・肉体的に救われました

 

水曜日は家に看多機の職員に来てもらって、月・火・木・金・土は看多機に母は通ってサービスを受けていました。加えて、土曜か、金曜・土曜は看多機のショートステイを利用させてもらいました。
日曜は原則、私が看ました。水曜の朝と晩も私が看ました。
これはずいぶんと楽でした。徐々にサービスを増やして、ここまで来ました

看取り

2018年5月に食事の最中にぐだっとなり、意識を失ってしまいました。医者も回復が難しいと言うことから、このまま家で看取ることに決めました。
点滴も止め、毎日洗顔と、口を湿らすことはしていました。ほどなくして亡くなりました。

 

 

(画像はIstockから購入)

編集スタッフより

「妻は、最大の敵ともなり、最大の理解者ともなる」

 

これはこの取材のために西山さんが持ってきてくれたレジュメに書いてあった言葉です。
印象的な言葉で、今回の介護体験談での見出しとしても採用しました。

 

西山さんと同じ立場で、妻から協力が得られるのかどうか、また、逆の立場で、協力ができるかどうか。
家族関係が良くなるか悪くなるかの分岐点と思います。
西山さんの事例からは、このような状況での説明責任の大切さがメッセージとして得られるのではないかと思います。

 

(インタビュー・文:星野 周也)

 

 

 

 

☆☆セミナー情報☆☆ 次世代ケアマネジメント研究会発足記念セミナー(2/11、オンライン)

 

こんにちは、認知症Cafést Online編集スタッフのSです。

 

主催団体の株式会社シード・プランニングのご担当者様より情報提供を受けましたので、ご紹介します。
今週の木曜(11日)、以下のセミナーがオンライン(Zoom)にて開催されます。
次世代のケアマネジメントについて考える研究会が発足されることによる記念セミナーです。
私も申し込み致しました。

 

(画像はiStockから)

次世代ケアマネジメント研究会発足記念セミナー

 

開催日
令和3年(2021年)2月11日(木) 13時~15時
場所
オンライン開催(Zoom)
プログラム

 

1.次世代ケアマネジメント研究会発足について(13:00~13:30)
 次世代ケアマネジメント研究会 理事長 能本 守康

2.オープニングスピーチ(13:30~14:00)
「2030年を展望した次世代ケアマネジメント
 ~新高齢者たちに求められる「支援の多様化」~」
 次世代ケアマネジメント研究会 副理事長 高室 成幸

3.分科会プレゼンテーション(14:00~15:00)
(1)主旨説明 理事長 能本 守康
(2)ミクロ研究会 監事 能本 守康
(3)メゾ研究会 監事 高室 成幸
(4)マクロ研究会 監事 岡本 茂雄

4.研究会会員募集のご案内

 

プログラムの補足(分科会の内容)

 

ミクロ研究会
:現場における現状と課題を把握し、その対応策や必要な対応方法などを検討・検証することで、次世代のケアマネジメントを構築する上での基盤を研究する分科会
メゾ研究会
:市町村および日常生活圏域における次世代を担う包括的地域ケアマネジメントの研究を行う分科会
マクロ研究会
:世界の動きをウォッチしつつ、次世代のケアマネジメントの在り方を世界的ケアマネジメントの標準づくりの動向から研究する分科会
参加費
無料
申込方法
お申し込みはこちらのページ(←リンクあり)から
問い合わせ先

 

株式会社シードプランニング 荒川・畑仲
TEL: 03-3835-9211
E-Mail: caremanegement@seedplanning.co.jp

 

 

 

コロナ感染拡大下での宮城県の取り組みー高齢者施設の借り上げー

 

本日は認知症Cafést Online編集スタッフのKが、Editor‘s Tweetをお届けします!

宮城県が仙台の高齢者施設を借り上げ

昨日、宮城県が仙台市内の高齢者施設の一部借り上げを行い、そこで介護の必要な無症状者(新型コロナウィルス感染者)を受け入れ、療養を行うとのニュースを目にしました。

 

これは認知症で食事の介助などが必要なため、ホテル療養に移行できない高齢の感染者がいることを受けたものです。宮城県は、仙台市内の介護老人福祉施設1か所のうち一部を借り上げ、こうした高齢の感染者の療養先とします。

出典:宮城県が高齢者施設借り上げ 介護必要な感染者向け|tbc東北放送 2021/2/3

 

コロナウィルスの収束の気配が見えない状況下で

コロナウイルスの感染拡大に伴い、地域の病院や民間のホテルなどのキャパシティも限界を迎え、施設で感染をしてしまってもどこにも受け入れ先がない状況が散見されています。

 

 

無症状の感染者で、認知症などで介護が必要な方は、たとえ民間のホテルが空いていたとしても、そこでの療養が難しい状況にあります。
そこで、今回の宮城県は、仙台市内の介護老人福祉施設(特別養護老人ホームのことですね)の一部借り上げを行い、介護士や看護師の確保が出来次第、感染者の受け入れを行うそうです。

 

まだまだ、コロナウイルスの収束の気配が見えない状況下で、医療現場、介護現場のスタッフが日々、懸命に踏ん張っています。
このような取り組みにより、負担が分散されて、それぞれの現場で、少しでも負担軽減に繋がることを願っています。