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選挙と日本の多様性―さまざまな投票と障害者の当選―

 

こんにちは。認知症Cafést編集スタッフのマツです。

参議院選挙とさまざまな投票

去る日曜日は参議院議員選挙の投票日でしたね。当サイトをご覧の皆さんも、きっとそれぞれの思いを胸に1票を投じたことと思います。

私は当日予定があったため、前日の夕方に事前投票をしてきました。
ちなみに私のような視覚障害者でも、点字による投票や、立会人の同席のもとでの代筆による投票が認められています。
車いす利用者への配慮(投票所までの段差の解消、使いやすい高さの記入台の用意など)もありますし、一部ですが郵便投票が認められている人たちもいます。

障害者差別解消法/認知症の方の選挙権

このように、必要な場合には様々な配慮を受けられることになっていますが、障害者差別解消法では配慮が必要な場合には申し出が必要となっています。また同法では、その適応範囲を障害者に限定していないので、障害者ではなくても不便さを感じている人は、申し出てみることをお勧めします。

なお、認知症を発症していても選挙権はありますが、付き添いや投票の介助が選管職員に限られているため、投票に困難をきたしてしまう方がいるといった問題も浮き彫りになっています。

障害者の当選に対して思うこと

さて、今回の選挙ではれいわ新選組から2名の障害者が当選しました。
賛否が分かれ、いろいろな意見があることは承知しつつ、“生きづらさを感じている当事者が政治に参加しなければ、国の政策に当事者の意思が反映されない”、“最も生きづらい人が生きやすい社会になれば、みんなが生きやすい社会になる”といった主張を掲げ、実際に出馬・当選されたお二人に、私個人としては非常に大きな敬意を感じます。

 

このような2名が議員になられるということは、それだけ今の日本社会に多様性を期待している人がいるということなのでしょう。
このことはもちろん障害福祉だけにとどまらず、認知症とともに生きられる方々にも当てはまるはずです。

最後に―認知症当事者の参加/全ての人が生きやすい社会―

現在、認知症当事者自身が社会に参加し、自分で自分らしい生活を求めて活動される方が増えてきています。また“注文をまちがえる料理店”のように、認知症当事者と過ごす社会を体験できる取り組みが始まってきています。
障害者でも認知症当事者でも、そしてそれ以外の人たちも、全ての人が生きやすい社会がきっと訪れる。今回の選挙では、そんな兆しを感じることができました。

 

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