こんにちは。カフェスト編集スタッフのマツです。
当サイトでもたびたびお伝えしていますが、視覚・聴覚の衰えは認知症の大きな要因の一つです。
見えない・聞こえないことから情報が得づらくなり、情報を得ようとする意欲が低下するとともに、脳への刺激の少なさから思考力や判断力が低下してしまうと考えられています。
以前の記事で、視力が衰えても情報を得られるように、視覚障碍者向けのスマートホンアプリをいくつか紹介しました。
今月、マイクロソフトから強力なアプリがリリースされましたので、今回はそのアプリをご紹介します。
Seeing AI
Seeing AI はマイクロソフト社が開発したアプリで、スマートフォンのカメラの映像をAIで分析し、文字や風景、人物などを読み上げてくれます。
アプリを起動し、画面下部のメニュー領域を縦にフリックし、認識させたい内容を選んでからカメラを向けると、カメラに映った内容を合成音声で読み上げてくれます。
例えば、メニューで“短いテキスト”を選んでからカメラを看板などに向けると、看板の中の文字を読み上げてくれます。
“ドキュメント”を選ぶ と、書類の用紙を認識して内容を読み上げます。このとき、用紙の全体がカメラに映るよう、「右下が欠けています」というように教えてくれたり、用紙全体が映ったら自動でシャッターを切ってくれます。
他にも“紙幣の認識”や“色の認識”など、さまざまなものを認識して読み上げてくれます。
こんなときに使えるかも
- 短いテキスト
- 薬袋の文字を認識させることで、用法・容量の確認、誤用・誤飲の防止 / 郵便物の差出人の確認 / お菓子や調味料の確認
- ドキュメント
- 介護サービスの契約書を読み取って、契約内容を確認 / 郵便物の内容の確認
- 人物
- 訪問介護や看護で、誰が来たのかを確認
- 色の認識
- 毎日着る洋服の色の確認
得られる価値はプライスレス
気になるアプリのお値段は?
実は、類似のアプリは既に存在します。しかし、ここまで高機能になると有料、しかも数千円と高額になります。
今回ご紹介した Seeing AI は、なんと無料で公開されています。
見えにくさを感じている方は、ぜひお試しください。
<参考記事>