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認知症予防策としてのマインドフルネス

A multi-ethnic group of elementary school kids are indoors in a fitness studio. A girl of African descent is in front, and she is smiling at the camera while meditating on a pillow.

 

こんにちは。認知症Cafest-Online編集スタッフのマツです。

当サイトでもご紹介しているように、認知症の原因には食事、生活習慣などの様々なものがありますが、最近ではストレスが認知症を引き起こすと言われています。
そして、ストレス予防として最近注目されているのが、瞑想を科学的に解釈したマインドフルネスと呼ばれる手法です。
今回は、認知症予防の方法としてのマインドフルネスについて、ご紹介します。

認知症とストレス

認知症の原因は、脳そのものが委縮・変化しておこる一時的要因と、身体的・精神的なストレスによる二次的要因に分かれます。 前者にはアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症などがあり、いわゆる認知症としてまず皆さんが思い浮かべるようなものがこれにあたります。

一方、後者のようなストレスも認知症の原因となります。環境の変化や人間関係、不安、抑うつ、混乱、身体的苦痛などがあり、入院や配偶者との別れ、転居といったストレスから認知症を発症することもあります。実は筆者の父も認知症を抱えていますが、発症のきっかけは慢性的な体の不調と、それにより、営んでいた会社を廃業したことによるストレスだったのではないかと感じています。

 

このように認知症の原因にはストレスも含まれますが、ではストレスを解消するにはどのような方法があるでしょうか。運動をする、趣味に没頭するなど、人によってその方法は様々でしょうが、最近注目されているのがマインドフルネスです。
次に、マインドフルネスについてご紹介します。

 

マインドフルネスとは

マインドフルネスは、仏教の瞑想や座禅から一切の宗教性を排除し、科学的にとらえなおしたメンタルトレーニングです。2007年にGoogleが社員教育に取り入れたのをきっかけに、IT業界を中心に様々な企業の社員教育に採用されているほか、個人で取り組む人も多くなっています。

ストレス予防の他、以下のような効果も挙げられています。

 

マインドフルネスと認知症予防

このマインドフルネスと認知症予防に関する研究が、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームによって行われていますので、内容を要約してご紹介します。

脳には神経線維の集中している灰白質と呼ばれる部分があります。灰白質は年齢とともに減退し、それが著しくなると認知症などの原因となる脳機能障害や、生活能力の低下を引き起こします。
研究では、瞑想を習慣としている被験者50人と習慣としていない被験者50人の脳をMRIで検査した結果、前者のグループでは後者のグループに比べ、灰白質の減退が少なかったそうです。

ただ、灰白質の減退には高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、生活スタイル、遺伝的な要因などさまざまな因子が影響しているため、今回の研究だけでは瞑想と灰白質保護の直接的な関連を示すのは不十分ですとされています。しかし、瞑想が灰白質の保護、認知症予防に何らかの影響を与えていることは間違いなさそうです。

 

マインドフルネスの行い方

このように認知症予防にも効果が期待できるマインドフルネスですが、具体的にはどのように行うのでしょう。
いろいろな方法が紹介されていますが、一礼をご紹介します。

このような方法で数分間行うだけで、もやもやした感じが薄れたり、頭がすっきりしたり、手足が温かくなったりするはずです。

 

まとめ

今回は、認知症予防にも効果が期待できるマインドフルネスについてご紹介しました。運動や食事制限はなかなかハードルが高いと感じる方でも、1日数分のマインドフルネスなら、手軽に実践できるのではないでしょうか。

勿論認知症予防という観点だけでなく、私たちの日々のストレスの軽減心身の健康のためにも、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

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