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科学的介護 ~ 認知症分野も重要領域

 

社内を見まわしまして、国の政策動向に詳しい I(アイ)に助っ人として臨時で今回の記事を書いてもらいました。

科学的裏付けに基づく介護の検討

政府の検討会で「科学的裏付けに基づく介護」の議論が進んでいます。

 

介護保険の制度化以降、利用者のニーズに対応した多様な介護サービスが提供されるようになっていますが、ケアの標準化やアウトカムの客観性、さらには科学的な検証が十分ではないとも言われています。

 

他方、人工知能も含めた情報通信分野の昨今の目覚ましい技術進歩は、医療や介護の世界にも大きな革新をもたらすことが期待されています。

「認知症」も重要領域の一つ

こうした中、介護サービスのエビデンスの蓄積やその質の向上に利活用できるデータベースの構築が検討されています。

その中で議論されているデータ収集項目をみると、介護分野の全般領域とともに、「口腔」や「栄養」に並んで「認知症」も重要領域になっています。

介護現場での負担をできるだけ抑えながら信頼できるデータを収集するためのモデル事業も併せて進められるようです。

幅広く利用できるデータプラットフォームへの発展を期待

ケアの世界はデジタルに還元しがたい面があるだけでなく、実務的にもまだまだ乗り越えるべき課題もあるようですが、2020年度からの運用開始を目指しています。

 

医療と介護のレセプト情報の連結が可能になるなど、医療介護分野のデータ利活用基盤の改善も進みつつありますが、この新しいデータベースが、将来、研究だけでなく、介護サービスの質の評価や向上等のために幅広くビジネスにも利用できるデータプラットフォームに発展していくことを願っています。(I)

 

 

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