認知症と音とIT

2024/07/04
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今回は認知症Cafest Online編集スタッフのOAが、Editor‘s Tweetをお届けします!

認知症患者の方々はもちろん、そのご家族や介護者の方々も、認知症という病と向き合いながら、日々多くの挑戦と困難に直面していると思われます。たとえば、同じ質問への繰り返しの回答は、心身ともに負担となりがちです。しかし、最近の音声関連のIT技術が、そんな日常に新しい風を吹き込んでくれています。このコラムでは、そんな技術の一端をご紹介し、認知症ケアの新たな可能性について考えてみたいと思います。

AI音声アシスタント

家族や介護者の方々は、何度も同じ話を聞いたり、何度も同じことを説明したりすることから疲労感を感じることがあります。そこで、すでに家庭に普及し始めているアレクサやSiriなどの「AI音声アシスタント」の活用です。

 
家電とインターネットを繋ぐホームオートメーションという使い方も出来ますが、基本的な機能を使って
・その日の介護サービスのスケジュールを毎朝教えてくれる
・今日の天気や今の時刻を教えてくれる
・薬の時間が来たら教えてくれる
といった使い方ができます。
同じ質問が何度も繰り返されても、AI音声アシスタントは常に一貫性を持って忍耐強く(そもそも忍耐の概念はなく)対応することが可能です。

ガンマ波サウンド

【認知機能に作用する】自然な音「40Hzガンマ波サウンド」を共同開発。

*「ガンマ波サウンド」:テレビやラジオなど、日常のあらゆる音をリアルタイムに40Hz周期の音に変調することで、日常生活を送りながら認知機能をケアできる可能性がある音

こちらはニュース番組で研究段階として紹介されていたものです。

勝手ながら簡単に説明すると、認知機能障害の特徴のひとつに、脳内で認知機能を発揮するために必要な「40Hzの脳波」の活動が低下するという報告があります。一方、その「40Hzの脳波」は「40Hzの変調音」を聴くことによって増大するという研究があるそうです。

日常的にガンマ波サウンドを“ながら聴き”して、音刺激の作業によって高齢者の認知機能が改善することを目的とした研究です。(臨床への応用はまだのようです。)

ご家族や介護者、また薬に頼るのではなく、日常的な暮らしの中で、認知症ケアができるという夢のような話に期待が膨らみました。

おわりに

IT技術はまさに日進月歩で進化しています。新しい技術を活用して、もっと温かく支え合える関係を築いていくことが認知症ケアにおける一筋の光となり得ると思います。
大昔の「介護は家族がする時代」から、介護サービスを活用する時代になりました。これからはIT技術を活用する時代になるはずです。当方が実父の介護をしていた時は、石川治江さんの書籍『介護はプロに、家族は愛を。』の言葉をいつも胸にとどめていました。これからは『介護はプロ&ITに、家族は愛を。』となるでしょう。

<参考>(本文中に示したもの以外)

認知症母へのアレクサ活用法!

<認知症Cafést内関連記事>

介護ロボット|家族をつなぎ、見守る「コミュニケーションロボット」|認知症 Cafést online (xn--cafest-vt5op9kd66c.online)

Editor’s Tweet|アメリカ発の音楽による認知症ケアについて|認知症 Cafést online (xn--cafest-vt5op9kd66c.online)

<参考書籍>

介護はプロに、家族は愛を。 / 石川 治江【著】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

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