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絵本の読み聞かせが認知症予防に!

 

こんにちは、編集スタッフのmimiです。

 

わたしにはもうすぐ2歳を迎える息子がおり、地域の子育て支援センターに大変お世話になっています。支援センターでは毎月ボランティアさんによる絵本の読み聞かせやパネルシアター(人形等を使った寸劇のようなもの)が開催されていて、子育てが一段落した親御様世代~シニア世代の方が、趣向を凝らして楽しませてくれる姿が印象的でした。

 

絵本の読み聞かせが認知症予防に効果がある!という研究結果が新聞で発表されていましたので、ご紹介いたします。

 

◎どんな研究?

絵本の読み聞かせを高齢者が行うことで認知症予防に役立つ可能性があることが、東京都健康長寿医療センター研究所(都長寿研、板橋区)の鈴木宏幸研究員(38)らの研究で分かった。読み聞かせの実践で、脳の機能が活性化。記憶や空間学習能力をつかさどる脳の器官である海馬の萎縮率を抑制でき、認知機能の低下に一定の歯止めがかけられたという。

引用元:2019年11月20日東京新聞 『読み聞かせで認知症予防 都長寿研が研究 脳の「海馬」萎縮抑制に効果か』(以下同)

 

鈴木宏幸研究員の在籍するチームは「社会参加と社会貢献研究」というテーマのもと、高齢者のウェルビーイングや多世代共創社会の在り方について、数十年にわたる長期縦断研究を含む複数の活動をしています。

 

今回の研究は、世代間交流とボランティアの可能性を探る研究の一部ですが、なんと2004年から開始しすでに15年続いています。同センターの藤原義則研究部長が始めた絵本の読み聞かせプログラムからスタートし、効果検証後、2010年から本格的に研究講座を開講。講座受講者と非受講者で比較したところ、海馬の萎縮率の抑制、記憶保持率の向上という結果が得られたそうです。

 

◎肝は、「活動を続けたくなる」ことではないか

記事の最後に、読み聞かせ活動に参加しているシニアの声がありました。

帰り際には子どもたちとハイタッチを繰り返し、「また来てね」と声もかかった。「これは社会参加。介護予防を実感します」と斎藤さん。伊藤さんは「子どもたちからパワーをもらい、自分が若くなった気がする」と話していた。

 

認知症予防に限らず、健康習慣を作るためには“やっていて楽しい”“誰かの役に立つ”という、自分の体のため、というだけではないポジティブな要因が不可欠です。

わたし自身が子どもを持って実感したのは、子どもという存在が周りに与えるパワーが想像以上に大きいということ。子どもの無条件の笑顔や笑い声が元気を与え、さらには周りの大人同士が世代を超えて結びつくきっかけになります。

 

 

20世紀後半、大家族から核家族へ移行した社会構造。 
21世紀を迎えて約20年。再び地域がゆるやかにつながろうとしています。

 

楽しく笑顔で社会とつながることが、認知症予防になる。
一つの手段として、「絵本の読み聞かせ」活動、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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