こんにちは、編集スタッフのmimiです。
前回のKの投稿に続きますが、本日は私の母の話を。
コロナ鬱
ひと月ほど前でしょうか、遠方に住む母が鬱になりかかっていました。自粛の状況下で訪問はできないため、遠隔ではありますが兄弟総出であの手この手を尽くしておりました。
要因は、複数。
親しい友人の急死、新型コロナウイルスの蔓延による不安、自粛によるサークル活動の休止など。
その最中に家族が発熱したため、自分もコロナに感染したと信じ込んで毎日のウォーキングもやめて、一歩も外に出ない日々。そして、食欲も落ちて全然食べたくないというような状況でした。
本格的な鬱にならずに済んだのは、幸いにして発熱した家族が問題なく軽快したことと、もう一つ、SNSで友人との繋がりを取り戻したことがとても大きかったと思います。
母は70台半ばですがPCもタブレットも使え、家族とも日常的にビデオ通話をしているので心配していなかったのですが、よく聞いてみると意外な点でつまずき、サークル仲間のLINEグループに入れていなかったそう。
そこで、離れていても友達追加できる操作を教えたら、速攻繋がれたという連絡が。
その後LINEグループでの会話はもちろん、数年ぶりにケーキを焼いてグループ内でシェアして楽しんだりと、日常でのあらたな楽しみを見つけていました。
「人とのつながり」の重要性
高齢者がこの自粛で気を付けたいこと、ということで東大の飯島先生が記事(注:後掲の参考サイトをご確認ください)を書かれています。
それは運動、栄養、人とのつながり。
今回母は「人とのつながり」が急激に希薄になったことで、その他の「運動」と「栄養」にも影響が出ていました。普段は健康で丈夫で大変活動的な母でも、何らかのきっかけでバランスを崩してしまう。一つが崩れると全体に影響が出る。そして、一つが上向くと全体も上向く。
人間のもろさと強さを実感したと同時に、SNSなどのツールが人のつながりを維持するのにいかに有効かということも体感しました。
高齢者は特に新しい技術との親和性が高くなく、しかしながら身体機能の低下で孤独になりがちです。スマホ、ロボットなどツールは何でも良いのですが、高齢者お一人おひとりに合わせた“人とのつながり”の支援に引き続き取り組んでいきたいと思います。