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大切な人を守るため

 

こんにちは。認知症Cafést Online編集スタッフのマツです。

新型コロナウイルスの影響で、介護現場でも家族の面会をお断りせざるを得ない状況が続いています。そこで今回は、家族に会えないということについて考えてみました。

家族に会えない

前回の記事(「父の死に際して~認知症について考えたこと~」)でも書きましたが、2月に父が他界し、母が実家で独居生活となりました。
今月上旬には49日の法要をするつもりでしたが、私が帰省できないこともあり、先延ばしになってしまっています。

 

母にはさまざまな持病があり、私が安易に帰省してウイルスを持ち込めば、間違いなく重篤化してしまうでしょう。
母のことは気がかりで仕方ありませんが、運がいいことに母は自力では外出できないため、逆にウイルスへの感染リスクは低いだろうと高を括ることにしました(そう思うしかない、というのが正しいですが)。

見舞客の人数と余命の奇妙な関係

話は変わりますが、以前私が入院中にたまたま聞いた話で、お見舞いに来る人が多い患者さんほど余命が長いというものがありました。
私はエビデンスを確認したわけではありませんが、これは病院に限った話ではないのではないでしょうか。現在面会が禁じられてる介護施設でも同じことが言えるとしたら、新型コロナウイルスとはなんとも度し難い存在なのではないでしょうか。

大切な人を守るために

勿論、未知のウイルスでありワクチンもないこと、劇的に悪化する場合があると言った面もそうですが、このウイルスの最も度し難い面は、人と人とのつながりを断ってしまうことなのではないでしょうか。
そして、人と人とのつながりが断たれたときにその影響を最も受けてしまうのが、高齢者や障碍者なんだろうと思います。

 

今、私たちに求められていることは、そのような人々を守るためにあえて会わないようにするという、とてもややこしいことなんだと思うのです。

その人のことが大切であればあるほど、あえて距離をとるしかない……このような矛盾に私たちの気持ちは戸惑ってしまっているのでしょう。

 

 

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