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大掃除ではカビ取りを徹底的に

 

こんにちは。

 

12月16日夜、一般社団法人 日本ブレインケア・認知症予防研究会オンライン医局会に参加しました。フェイスブックで案内がありました。
講師は、フェイスブックでつながりを持たせていただいている、今野 裕之先生、濵﨑 清利先生でした。

「カビと認知症の関連」についての講義

この医局会では「カビと認知症の関連」及び「メラトニンと血液脳関門」について講義がありましたが、前者について、今回のカフェストの記事にしてみます。

「カビ毒には気をつけよ」というメッセージはリコード法に基づく

講師の今野先生はリコード法認定医です。
リコード法は、当サイトでも繰り返し取り上げてきたように、アメリカで開発されたアルツハイマー病予防のプログラムで、アルツハイマー病は治療も予防も可能だという立場に立っています。

 

オンライン医局会での講義は高度に感じられた話も多かったですが、実践的なメッセ―ジは「カビ毒には気をつけよ」ということでした。
そして、それはリコード法での考え方に基づくものです。

カビ毒とアルツハイマー病の結びつき

カビ毒とアルツハイマー病はどう結び付くのでしょうか?
アルツハイマー病 真実と終焉』(詳細は後述)という書籍では、
次のように書かれています。

ヘビにかまれて毒が入ったら、毒に結合し不活化する血清が必要だ。アミロイドは、脳に銅や水銀などの有毒金属、または例えばカビが産生したマイコトキシン〔真菌(カビ)が代謝の過程で産生する、ヒトや動物に有害な毒素〕などの生物毒素が侵入すると、この血清の役割を果たすことがわかった。

注:ここでのアミロイドはアミロイドβのことと考えて問題ないと思いますので、以下アミロイドβと言います。

 

なるほど、アミロイドβは、体内に入ってきた毒と結びつくことで、毒の機能をなくするということですね。つまり、脳を守ってくれていることになります。
しかし、アミロイドβの蓄積はアルツハイマー病をもたらします。

 

このメカニズムを踏まえると、アミロイドβの蓄積を防ぐためには、毒にそもそも晒されないようにしましょう、体内に入ってしまった毒を除去しましょうという考えが導かれます。

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カビが産生する有害な化学物質はマイコトキシンと言う

カビが産生する有害な化学物質はマイコトキシンと言います。カビ毒という言い方もあるようです。この講義の中で、今回きちんと頭の中に留めておこうと思った言葉です。

 

アルツハイマー病 真実と終焉』では、(カビ毒による影響でアルツハイマー病となった患者に対する)血液検査で、水銀やカビが産生する、マイコトキシンなどの有毒化学物質の血中値が高いという特徴(他にもある特徴のうちの1つとして)があったと書かれています。

 

一方、ほとんどの医師が重要でないとする検査から発見したこととも書かれておりまして、血液検査からマイコトキシンの血中値を測るというのは一般には(まだ)馴染みのないことなのだと予想されます。

大掃除ではカビ取りを徹底的に行いましょう

大掃除の季節です。
友人のフェイスブックでも、お風呂場など磨き上げている投稿を見かけて、急かされる気分になっています。

 

 

リコード法が教える、アルツハイマー病の予防・改善につながる生活習慣の1つとして、「カビの体内への侵入を防ぐ」が挙げられます。

 

ぜひ、この記事を読んでくださった方には、そんな知識を頭に入れながら、大掃除に取り組んでいただければ幸いです。

 

(文:星野 周也)

 

 

 

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