Site icon 認知症 Cafést online

シリーズ「介護のプロが語る認知症ケア」第2回 ~認知症ケア推進課誕生のきっかけ~

 

シリーズ「介護のプロが語る認知症ケア」第1回では、認知症ケア推進課の取り組みについてお伝えしました。
今回は、認知症ケア推進課ができたきっかけについてご紹介したいと思います。

 

 

【認知症ケア推進課ができたきっかけは何ですか?】

 

昨年度まで、セントケア・グループ内では、認知症ケアの手法に関して、研修を統一して実施していましたが、サービスの現場で起こるさまざまな課題を共有していく体制が十分ではありませんでした。
そのため、現場スタッフの経験値や個々のスキルでケアを行っているケースもあり、「このような場面では、どのようにケアすればいいのだろう?」「どこに相談したらいいでしょうか?」といった声が上がっていました。

 

そこで、目の前のお客様が「何に困っているのか」を把握し、「ケアの見立て」をしていく力を現場が持てるようにする仕組みづくりと、それらを相談できる場所が必要だと感じていました。

 

(いつもニコニコ笑顔の中村さん、特に今回は真剣なまなざしでお話して下さいました。)

 

 

またこれまでも、施設サービスの中での、認知症ケアの取り組みに注力してきましたが、今後ますます進むであろう「介護の在宅化」という流れの中で、「個」の対応力と「チームケア」の視点を強化し、施設サービスで培ったノウハウを基に認知症ケアを深めることで、課題を解決していくことが重要だと感じるに至りました。

 

それがきっかけとなり、セントケア・グループにおける認知症ケア実践手法、見立て力、チーム力を向上する仕組みづくりや、様々な現場課題に対して相談支援にあたることを目的に、2017年4月に「認知症ケア推進課」ができました。

 

 

現場におけるケアの見立て力をさらに育てるため、お客様自身のお困り事にしっかりと向き合い、現場で培ってきたケア手法の集約・共有・発信を好循環させ、それらをサービスとしてお客様へ還元できるよう、日々邁進している様子が伝わってきました。
次回のシリーズ第3回では、中村さんが体験したエピソードも交え、日々の認知症ケアで実感していらっしゃることをお伝えしたいと思います。

 

Exit mobile version