高麗人参と認知症

2019/03/19
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こんにちは、認知症Cafést編集スタッフのクロです。
寒さも和らぎ、春らしい陽気になってきましたね。

高麗人参と認知症

本日は高麗人参と認知症の関係について紹介します。
まず、高麗人参は日常の食卓に並ぶことは非常に少ないのではないかと思います。私自身は地方(関西)出身で、お正月の雑煮に入っているため毎年目にするのですが、このとき以外では目にすることはありません。

高麗人参は多量のサポニンを含む

高麗人参にはサポニンという栄養成分が多量に含まれています。
サポニンは大豆などの豆類やゴボウなどにも含まれているそうです。
サポニンには血小板の凝集を防ぎ、血栓を溶かす作用があるため、脳血管性認知症に対する効果があると考えられます。

高麗人参はアミロイドβタンパクを分解する

高麗人参には、血糖値を正常に保つ作用があり、手が回らなくなったインスリンを補佐し、アミロイドβタンパクの分解を促進することが報告されているそうです。

注:アルツハイマー型認知症はアミロイドβたんぱくが脳に蓄積してくことが原因とされています。アミロイドβたんぱくはインスリン分解酵素で分解されます。血糖を下げるために必要なインスリンの量が多くなると、インスリン分解酵素はインスリンの分解で手一杯になり、アミロイドβたんぱくの分解にまで至らず、蓄積していくことになります。

高麗人参はアミロイドβタンパクの増加を防ぐ

アミロイドβタンパクが何によって増加するかについての知見を1つ紹介します。
東京大学とスタンフォード大学の共同研究では、アミロイドβタンパクが蓄積された神経細胞に光で刺激を与えたところ、アミロイドβタンパクが2倍に増加したと報告されています。これは、ストレスによる神経細胞の興奮がアミロイドβタンパクを増やすことを示唆しています。
高麗人参には、精神安定作用があることから、ストレスによる興奮を抑えて、アミロイドβタンパクの増加を防ぐと考えられます。

さいごに

あまり食卓には出ることの少ない食材にはなりますが、スーパーなどで買い物をしている時に見かけたときは少し気にされてみてはいかがでしょうか。

<参考>

 

 

 

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