新スタイルの回想法

2018/09/28
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こんにちは、認知症Cafest Online編集スタッフのHです。

 

認知症予防の一環として耳にすることも多い「回想法」とは、アメリカの精神科医ロバート・バトラー氏が提唱した心理療法で、1対1もしくは1対多で臨床心理や精神科医、訓練を受けたセラピストが、回想を促す刺激(五感に働きかけ、記憶を呼び戻す)を与えることで、認知機能の回復につなげようとするアプローチです。

(ウィキペディアによる回想法の説明はこちら

 

 

この手法の延長で「テレビ回想法」というものもあります。これは50年前の時代考証で製作されたドラマや、若いときに良く見た番組やアニメを見ることで、感情や意欲を保ち、さらには向上させようとする方法なので、通常の回想法と比べて大きな人手を必要とせずに、食事後の安静時間などを活用して簡便に行うことが出来るという利点があります。

(ウィキペディアによるテレビ回想法の説明はこちら

 

 

「テレビ回想法」をさらにネット時代に適応させた形として、家族が親や祖父母(高齢者・要介護認定者)に贈る有料のインターネット配信テレビ「回想TV」というサービスを見つけました。
寝たきりや部屋に居る事が多い「要介護認定者」や高齢者の方々が、ベットで寝ながらでも楽しめるように、テレビ・タブレット・スマホ等で視聴できる映像のネット配信サービスで、料金は申込者である家族の負担を基本としているようです。

 

またNHKも回想法ライブラリーというサイトを、パソコンやスマホ向けに公開しています。

 

今後はプロが作る「テレビ回想法」コンテンツ配信だけでなく、家族自身が昔の写真や映像から「個別の回想法映像を作成できるクラウドサービス」も出てくるかもしれませんし、何度かこのTweetで取り上げているように「VR回想法」のようなサービスが出てくるかもしれませんね。

 

*ちなみにNHKの「回想ライブラリー」はVRゴーグルにも対応していました。

 

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