予防できる認知症、9つの要因について
2019/05/14
本日は認知症Cafest Online編集スタッフのKが、Editor‘s Tweetをお届けします!
先日、マツによるCafestの記事でも取り上げていましたが、国際的な専門家メンバーによって構成された、認知症予防、介入およびケアに関するランセット委員会(Lancet Commissions on Dementia Prevention, Intervention and Care:以下ランセット委員会)の報告書によると、認知症のリスク要因を下記のように示しています。
9つのリスク要因
時期 | 要素 | 原因比率(%) | |
予防不可 | 予防可能 | ||
生まれつき | 遺伝 | 7% | |
若年期(12~14歳) | 中等教育未終了 | 8% | |
中年期(45~65歳) | 聴力低下 | 9% | |
高血圧 | 2% | ||
肥満 | 1% | ||
高齢期(65歳以上) | 喫煙 | 5% | |
うつ | 4% | ||
活動量低下 | 3% | ||
社会的孤立 | 2% | ||
糖尿病 | 1% | ||
その他 | 58% | ||
合計 | 65% | 35% |
この報告によると、予防不可能な遺伝による認知症発症は全体のわずか7%となっており、認知症予防に関する可能性について、上記の9つのリスク要因を挙げ、すべての認知症症例のうち約35%が、中高年における高血圧や肥満、難聴の適切なケア、若年期の教育機会向上、65歳以上の運動や社会的参加など年齢層に応じた適切な対処により認知症発症の遅延、予防の可能性に繋がることがあると報告しています。
今後のEditor‘s Tweetで9つのリスク要因についてご紹介していきます。
<参考サイト>
ランセット委員会報告