弱視者向け商品で認知症予防

2018/12/20
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こんにちは。認知症Cafest編集スタッフのマツです。

 

以前の記事にもあるように、視力や聴力が低下すると、認知症発症のリスクが増大すると言われています。 脳に入る情報の80%は視覚から入ると言われています。白内障などにより視力が低下すると、それを処理する脳の活動自体が低下してしまうというわけです(注1)。 また別の調査では、アルツハイマー型認知症者の聴覚障害罹患率は96.1%との報告もあります(注2)。 実は筆者の父も認知症を患っていますが、聴力が低下してから認知症の傾向が表れたように感じています。

注1:視力の悪い人は認知症になりやすい!? 白内障手術で認知機能が改善することも(AERA dot.) 注2:聴力低下がアルツハイマー型認知症者の認知機能,言語機能に及ぼす影響(言語聴覚研究 9巻2号 2012年7月)

 

視力や聴力を下げないこと、早期治療が何よりも大切なことは言うまでもありませんが、同時に、いかに見やすい環境、聞き取りやすい環境を作るかも、また大切です。 そこで今回は、普段から見やすい環境づくりを行っている弱視(ロービジョン)の方が日常的に使っている商品を、いくつかご紹介します。

弱視者向け商品

見やすい抗菌まな板
黒いまな板の上に白い食材をのせると、コントラストがはっきりし手元がよく見え安心して使用できます。
立つしゃもじ
黒いしゃもじなので、どのくらいご飯をよそったかがわかります。
黒いお茶碗
ご飯の一粒一粒が見やすくなるので、どこにどのくらい残っているかがわかります。
おかるのキモチ。六兵衛茶碗(粒々)
ご飯や食材の色を引き立てる色を取り入れた器なので、食べ残しに気づきやすくなります。
TONE REVERSAL DIARY
黒い用紙に白いペンで書き込む手帳です。通常の手帳では見づらい方でも、文字がはっきり見えるようになります。

いかがでしたでしょうか。弱視(ロービジョン)の方にとって見やすい商品には、認知症予防にも利用できそうなものが、まだまだ多くありそうです。 これからも、折に触れてご紹介していきます。

 

 

 

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