トランスポーター

2018/12/14
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こんにちは、認知症Cafést Online編集スタッフのUです。

アクション映画の話ではありません。

 

アルツハイマー型認知症の発症には、脳の中のアセチルコリンやドパミン、セロトニン、グルタミン酸などの神経伝達物質の異常が大きく関わっているとも言われています。
この中でセロトニンという神経伝達物質は人の気分に大きく関係しており、これが不足すると不安を感じるようになったり、時にはうつ病の症状が出たりします。このセロトニンの量を調節しているのが、セロトニントランスポーターというタンパクで、神経細胞から出たセロトニンを再び細胞内に取り込む役割を担っています。

 

 

セロトニントランスポーター遺伝子は長さによって、短いS型と長いL型の2種類に分かれています。遺伝子は父親と母親から1つずつもらってできていますから、人はS型を2本持つSS型、L型を2本持つLL型、そしてS型とL型を1本ずつ持つSL型に分類されます。

 

さらに、比率は人種によって異なり、中でも日本人は、S型を持つ人の割合が高いと言われています。S型はL型よりも遺伝子の発現量が少ない、つまり、セロトニントランスポーターを生み出さないため、その結果として、SS型の人はSL型、LL型よりも不安を感じやすい傾向にあることが分かっています。

 

セロトニンを増やすには、太陽の光を浴び、適度な運動、バランスの良い食事、と毎度お馴染みの話になってしまいました。

 

ちなみに、明石家さんまさんはSS型木村拓哉さんはSL型だそうです。

 

 

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