認知症になると転びやすい!? ~認知症の転倒・骨折予防について~
2018/08/13
認知症になると、2倍以上も転倒しやすいと言われています。
今回は、よくある転倒のパターンから対策をみていきましょう!!
転倒の原因と対策
1.視空間認知障害
物と物の距離感を把握する能力が低下するため、段差に気付かずにつまずいたり、物にぶつかったりして転倒する。
- 【対策】:環境を整える
-
- 床に物を置かない
- 段差に色を塗る
2.理解・判断力の低下
考えるスピードが遅くなったり、2つのことを同時に行うことが難しくなるため注意力が低下し、歩行中に話しかけられたり、何かに気を取られたときに転倒する。
- 【対策】:そばに行って、前から声をかける
- ※右利きの方に左後ろから声をかけると、振り返ろうとして足がもつれるため注意が必要!
- 【対策】:2重課題トレーニング
- 以前のコグニサイズでの記事にもありましたが、
- 散歩しながら会話する
- 階段を上りながら計算をする
- 洗濯物をたたみながら歌を歌う
など、身体を動かす事と頭で考える事を同時に行う事で脳の活性化に繋がります。
3.薬の副作用
行動・心理症状を緩和するための向精神薬の副作用(めまい・ふらつき)で転倒する。
- 【対策】:環境を整える
-
- 足元灯をつける
- ベッドとトイレの距離をなるべく短く
- 【対策】:転倒しやすい時間帯の把握
- 朝方、夜間帯などは特に注意!
- 【対策】:ケアマネジャーや医療機関へ相談する
※転倒により骨折してしまうと、認知機能の低下によりリハビリの内容が理解できず
認知症を悪化させてしまいます。
転倒を予防することは認知症の進行を防ぐことにもつながります!