シリーズ「ユマニチュード」第2回 ~ケアの基本柱『見る』『話しかける』~

2018/03/07
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シリーズ「ユマニチュード」第1回では、ユマニチュードの由来と理念をお伝えしました。 それでは、具体的にはどのようなことを行うのでしょう?150もの技術から成るユマニチュードですが、基本の柱は4つです。2回に分けてお伝えします。

 

ユマニチュードの基本は、『見る』『話す』『触れる』『立つ』の4本柱からなっています。

 

① 見る

  • 目の高さを同じか相手より下にし、目線をしっかり合わせます。認知症の方は視野が狭くなっており、横から話しかけられても認識が困難です。正面から話しかけ、まず相手に自分のことを認識してもらいましょう。
  • 逆に、目を合わせないことは、相手にとって「自分は存在しない」という無力感を感じさせます。目を合わせる機会をなるべく多く作ることで、「自分はここにいてよい存在なのだ」という、人間としての尊厳を取り戻す第一歩になります。

 

② 話す

  • たとえ相手から返事がなくても、優しい声のトーンで、相手が気持ち良い言葉かけをしていきます。
  • ケアをするときもいきなり始めるのではなく、「今日はいい天気ですね」「すてきなお洋服を準備したので着替えましょう」など、ポジティブな言葉を使い説明をしながらケアすることで、ケアをされる側の「自分を大事にしてくれている」という安心感につながります。

 

 

 

人としての尊厳や、自分が大事にされていると感じられること。 なるほど、「人と人とのコミュニケーション」の中で、普段忘れがちですが一番大切なこととして、改めて考えさせられますね。

 

次回のシリーズ「ユマニチュード」第3回では、基本の柱、残る2つについてお伝えしたいと思います。

 

 

<参照元>

 

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