地震への備え、自助と互助―都内で東日本大震災以来の強い地震が発生―

2021/11/24
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こんにちは。
認知症Cafést編集スタッフのSです。

都内で最大震度5強の地震

10/7(木)2241分頃、東京・埼玉で最大震度5強の地震がありました。

 

東京23区で震度5強の地震があったのは10年前(2011311日)の東日本大震災以来と報道されました。

 

私の住む都内のエリアは震度4でした。
既に布団で横になっていました。
身の危険を感じるほどの揺れではなかったですが、大地震になってしまったらどうしようという不安のなか地震が過ぎ去るのを待ちました。

 

訪問入浴の現場で

その翌日は都内(江東区)の訪問入浴の事業所に応援で来ていました。
訪問入浴のチームの1人としてお客様宅をまわり、サービス提供をしていました。

 

何人かのお客様から昨夜の地震について「怖かった」と言われました。

 

訪問入浴は家でお風呂に入ることが困難になった方を対象としたサービスです。
訪問時はベッドで横になっている方が多いです。
自宅のお風呂までの移動もままならない方々です。

 

地震のときにも逃げようがない方々と思い、「怖かったよ」「そうですよね」とお客様と訪問入浴のメンバーが声をかけあうのを横にみながら、胸が痛みました。

乙武さん流の地震対策

そんなお客様の声を聞いてきたので、作家の乙武洋匡さんの地震対策に対するコメントはすぐ目に入ってきました。

 

10/7の震度5強の地震については、四肢欠損という身体状態での恐怖を次のように語られています。

家具が万が一倒れてきてもなすすべがないし、火の手が上がったりしても逃げようがないので恐怖でしかないですよ

参照:乙武洋匡氏、地震対策を明かす「友だちをいっぱい作っておく。駆けつけてくれるような…」|スポーツ報知 2021年10月8日

 

そのうえで、地震対策について

友だちをいっぱい作っておく。駆けつけてくれるような…

参照:同上

 

と発言されていて、大事なことだと思いました。

まず身の安全を最優先に

大きな地震に襲われたときどういう行動を取るべきかについては
東京消防庁のページ「地震に備えていま 一人ひとりにできること!!」に詳しいです。

 

このページでまず目を留めたのは、東京消防庁が10年前の東日本大震災の直後に、都民に対して実施したアンケート調査結果についての記述です。

 

東京消防庁では、震災直後から、都民に対して地震発生時の行動に関するアンケート調査を実施しました。その結果、火の元を確認すると回答した方が多く、身の安全を図ると回答した方が少ないことがわかりました。

 

地震が起きたときは、何よりも自分の命を守ること、そしてけがをしないことが大切です。緊急地震速報を受けたり、地震の揺れを感じたら、まず身の安全を最優先に行動しましょう。

 

火の元を確認するより前に、物が「落ちてこない・倒れてこない・移動してこない」空間に身を寄せるなど、自分自身と家族の命を守ることを最優先にしようというメッセージになっています。

 

アンケート上で表明された優先順位を見直すべきという書き方になっており、気づきを与えてくれます。

地震 その時10のポイント

東京消防庁では、標語形式で10のポイントをまとめていますので、紹介します。
10のポイントは3つの段階でのポイントの合計数になります。

 

地震時の行動(今まさに地震が起こっているときの行動)として1つ地震直後の行動として4地震後の行動として5のポイントがあります。

 

詳しい内容はリンク先のページ動画をご確認ください。

地震 その時10のポイント

≪地震時の行動≫

(1)地震だ!まず身の安全

 

≪地震直後の行動≫

(2)落ちついて 火の元確認 初期消火

(3)慌てた行動 ケガのもと

(4)窓や戸を開け 出口を確保

(5)門や塀には近寄らない

 

≪地震直後の行動≫

6)火災や津波 確かな避難

7)確かめ合おう わが家の安全 隣の安否

8)協力し合って 救出救護

9)正しい情報 確かな行動

10)避難の前に 安全確認 電気・ガス

 

2つ目の項目として示されている火の元確認は、地震直後の行動になります。
地震の最中の行動(地震時の行動)ではないということになりますね。

 

地震直後は揺れが収まった直後と言い換えてよいでしょう。
揺れの最中に身の安全を確保して、揺れが収まったのちと考えてよいと思います。

「地震 その時10のポイント」の動画

動画(下の画像をクリックすると動画をご覧になれます)はおすすめです。

注:動画の中からカフェスト編集スタッフ側で画像化しました。

終わりにーこの10の標語を見て思うことー

この10の標語を見て思うことは、まずは「(1)地震だ!まず身の安全」で、「自分の身を守れ」という自助からスタートするものの、後半で「(7)確かめ合おう わが家の安全 隣の安否」「(8)協力し合って 救出救護」と、互助の精神(助け合いの気持ち)で乗り越えようというメッセージもある点です。

 

困っている人を助けるのは当然のことかもしれませんが、ポイントを言語化した標語を通して何度でも確認してよいことと思います。

 

そして、こういう気持ちを多くの人が持たなければ、地震のときに地域の高齢者や障がい者を支えることはできません。

 

そういう心構えを持ち合わせていたいと思います。

(終)

 

 

 

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