認知症関連の賠償費用の相場―リボン少額短期保険のアンケート調査結果から―

2018/11/23
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

 

こんにちは。認知症Cafést Online編集スタッフのSです。

保険会社が認知症関連の保険商品を相次ぎ投入

10月は認知症と保険というテーマで特集記事を書きました。
一昨日の2018年11月21日付の朝日新聞digitalの記事「認知症保険、保険各社投入相次ぐ、長寿命化が背景」からは、保険会社が認知症関連の保険商品を相次いで投入する動きは引き続き活発であることが分かります。

認知症関連の賠償費用の相場

私たちの特集記事の一つ
認知症と保険① 認知症をキーワードとする保険が続々登場」を読んで、有り難いことに情報提供をしてくださった方がいます。この記事でも取り上げたリボン少額短期保険のPRの方からです。
認知症のご家族に対するアンケート調査の結果についてご案内いただきました。
調査は2018年10月にインターネット調査により行われました。調査対象は全国の30 歳~79 歳の男女個人で、同居家族が直近1 年間に「認知症」の治療をうけたと回答しており、かつ認知症保険に未加入のモニターです。317名の回答を分析しました。

注:調査についての詳細はこちらのプレスリリースのページをクリックしてご確認ください。

 

私は、プレスリリースの見出しの中の「認知症関連の賠償費用を問う設問では、正答率が2.5%など相場との認識のギャップも浮き彫りに。」―この箇所に関心を持ちました。いったいどのくらい賠償費用がかかるものなのでしょう。

 

リボン少額短期保険会社は認知症に関連した損害保険の分野で少額短期保険を取り扱っているユニークな会社と思います。この会社が持っている相場自体の情報が、世の人にあまり知られていない価値ある情報ではないかと私には思われました。

結果は以下の通りです。

実相場 正答率
①お店でトラブルになって店舗の備品を壊してしまった。 8万円前後 2.5%
②駐車している車をたたいて、傷をつけてしまった。 20万円前後 25.6%
③隣の植え込みを勝手に切ってしまった。 40万円前後 6.3%
④施設で隣の利用者を押し倒して骨折させてしまった。 150万円前後 2.8%
⑤水を出しっぱなしにして下の階に漏水してしまった。 200万円前後 14.8%

注:プレスリリース内、「Q12認知症患者による損害賠償費用の正答率」のグラフをもとに、編集者が図表を作成しました。

 

実際の図表ではさらに実相場より低い費用を回答した人の割合についても記されていて、こちらに書き写しますと、
①の質問は64.4%、②41.6%、③93.7%、④75.7%、⑤69.7%となっています。概ね実相場より低く認識していることが示唆される結果です。
そもそもいくらかかるかイメージできないのが実態ではないかと思われます。

 

情報提供ありがとうございました。
認知症Caféstは、一般の消費者の方々に役に立つ、認知症や予防などに関する情報発信や問題解決のためのネットワークの場でもありたいと思っております。これからも連絡をお待ちしております。

 

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE