イングランドで元プロサッカー選手の認知症が問題視されている

2021/01/11
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本日は認知症Cafést Online編集スタッフのKが、Editor‘s Tweetをお届けします!

元プロサッカー選手についての気になる記事

元プロサッカー選手は一般の人と比べて神経変性疾患を原因とする死亡率が約3.5倍高いことが示されたという気になったニュースがあったので今回は取り上げたいと思います。

 

「10年後にヘディングが禁止されていても驚かない」サッカー元イングランド代表がその危険性を指摘(著者はBarnaby Lane氏, 翻訳は仲田文子氏, 編集は山口佳美氏)|BUSINESS INSIDER 2021.1.10

詳細を確認

詳細(←リンクあり。リンク先の情報は後述)を確認してみました。

 

2019年10月にイギリスのグラスゴー大学が発表した研究によれば、元プロサッカー選手は一般の人と比べて、アルツハイマー病で死亡するリスクが4倍、そして、パーキンソン病で死亡するリスクが2倍高くなっていたということです。

 

どうやらこの研究は、スポーツによる頭部外傷(慢性外傷性脳症)と認知症の関係について述べた過去のカフェストの記事で取り上げていたものと同じもののようです。

 

スコットランドの昔のサッカー選手において、死亡診断書においてアルツハイマー病と死因が特定されている割合、及び、認知症関連の薬が処方されていた割合(注:薬の処方については治療上の記録に基づくものではないとのただし書きはあります)が有意に高かった。

出典:認知症のリスク要因2020年版―3つの要因が追加されて計12個に―|当サイト 2020/10/16

 

サッカーでは、ボールを頭でヘディングしますし、空中での接触プレイが起こることがありますからね。

 

プロサッカーチームの元監督(アレックス・ファーガソン氏)が元選手の認知症を問題視

イングランドのプロサッカーチームである、マンチェスター・ユナイテッドの元監督であったアレックス・ファーガソン氏が、元選手の認知症を問題視したという記事も出ていました。

(参考:サッカー=ファーガソン氏、元選手の認知症を問題視|REUTERS 2021/01/06

 

この記事によれば、1966年ワールドカップ(W杯)優勝をともにしたチームメートの多くが死亡前に認知症と診断されたことや、このチームのレジェンド選手であるボビー・チャールトン氏が最近、認知症であることを公表したことを受けて、ファーガソン氏は認知症の問題に取り組むべきと主張されたようです。

 

今後、サッカー界のルールや文化が変わっていくのか、注視していきたいと思います。

 

 

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