引っ越しのときに注意したい「リロケーションダメージ」

2018/02/28
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小さい頃に住んでいた街に戻ると、どこかほっとする。家を引っ越すと慣れるまでしばらく時間がかかる。 こんな経験、みなさんもありませんか?
誰でも持つこの感覚が、高齢者や認知症の方はもっと強く感じられるといわれています。
一方、家や施設の雰囲気やつくりに一工夫することで、ぐっと落ち着くケースも見られます。
認知症の方に合った環境とはどのようなものなのでしょうか?ヒントをお伝えします。

 

 

 

 

リロケーションダメージとは?

 

リロケーションダメージとは、自宅から施設への入居、入院や引っ越しのような環境の変化に伴い心身に負担がかかることのことです。 リロケーションダメージは高齢者に限らず生じうることですが、高齢者は若者に比べて特にリロケーションダメージに対する適応能力が低くなり、若いときには何でもなかった引っ越しが、加齢に伴い、うつ症状を引き起こしたり、認知症発症のきっかけになったりするとも言われています。
また、すでに認知症を患っていらっしゃる方にとっては、なじみのない環境に置かれることで、不安・混乱に陥り、一時的に認知症の症状が悪化することもあります。

 

では、やむを得ず引っ越す場合はどのようなことに注意すればよいのでしょうか?

 

 

引っ越す場合の注意点

 

  • 引っ越し先の部屋の物の配置を、できるだけ元の部屋と同じにする
  • 難しい場合は、身近にあるものやお気に入りの物だけでも、部屋に置くようにする
  • ご家族やご友人などとの関係が途切れないようにする
  • ストレスによる心身の変化がないか、日頃の様子を観察、周囲がサポートする

ご本人も気づかないうちにストレスや孤独感を感じているケースも多いと思います。周囲のあたたかいサポートで、安心な暮らしを支えていきたいですね。

 

<参照文献>

  • 「認知症ケア用語辞典」 一般社団法人日本認知症ケア学会 認知症ケア用語辞典編纂委員会(編)
  • 「居住福祉学」 野口 定久/外山 義/武田 正吾(編)(出版社:有斐閣コンパクト)

 

 

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